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『合理的配慮――対話を開く、対話が拓く』

川島 聡・飯野 由里子・西倉 実季・星加 良司 20160716 有斐閣,268p.

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last update:20160804 

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川島 聡・飯野 由里子・西倉 実季星加 良司 20160716 『合理的配慮――対話を開く、対話が拓く』,有斐閣,268p. ISBN-10:4641174229 ISBN-13:978-4641174221 2,700+ [amazon] [kinokuniya]

■内容

 「思いやり」の社会を超えて

■目次

序章 合理的配慮が開く問い
    1 合理的配慮とは何か
    2 合理的配慮のインパクト
    3 本書の目的と構成

第1部 合理的配慮とは何か
  第1章 権利条約における合理的配慮
    1 立法化のきっかけ
    2 差別概念としての合理的配慮の登場
    3 権利条約の誕生
    4 2つのタイプの差別と合理的配慮
  第2章 差別解消法と雇用促進法における合理的配慮
    1 合理的配慮の登場
    2 合理的配慮の条文
    3 合理的配慮の内容
    4 合理的配慮の手続
    5 合理的配慮の不提供と差別
    6 合理的配慮と努力義務
    7 合理的配慮と不当な差別的取扱い
   第3章 合理的配慮とポジティブ・アクション:合理的配慮になりうるもの,なりえないもの
     1 従来の配慮は合理的配慮ではないのか
     2 合理的配慮になりうるもの@――大学入試センター試験で受けられる配慮
     3 合理的配慮になりうるものA――雇用場面での個別の配慮
     4 合理的配慮とは質的に異なるもの
     5 合理的配慮とポジティブ・アクションの関係

第2部 なぜ合理的配慮なのか
  第4章 合理的配慮と能力評価
     1 合理的配慮は能力評価を歪めるのか
     2 公正な評価のための仕掛け
     3 「本質的な能力」とは何か
     4 能力評価における課題
     5 「公正な能力評価」にむけて
  第5章 合理的配慮と経済合理性
     1 合理的配慮は「自由」の制約か
     2 コスト―ベネフィット分析の射程
     3 コスト―ベネフィット分析の臨界よ道徳的制約
     4 非過重負担という基準
     5 コスト負担をめぐる課題
  第6章 合理的配慮と社会政策:コストの社会的分配の理由
     1 合理的配慮の限界と社会政策の役割
     2 社会的負担の仕組
     3 公的負担をめぐる問い
     4 公共財としての「公正な社会」
     5 自己利益を超える価値
     6 「機会平等」という規範

第3部 合理的配慮をどう広げるか
  第7章 対象者の拡大可能性:合理的配慮を必要とするのは誰か
     1 合理的配慮の対象とならない障害者
     2 「障害者」とは誰か――医学モデルと社会モデル
     3 配慮を得る資格があるのは誰か――2つのタイプの合理的配慮
     4 インペアメントの普遍化――対象者の拡大に向けて
  第8章 合理的配慮をめぐるジレンマ:アクセスとプライバシーの間
     1 障害の開示という問題
     2 申出段階での問題――障害の開示とスティグマ
     3 配慮提供段階での問題@――方法のまずさからくるプライバシーの侵害
     4 配慮提供段階での問題A――アクセスとプライバシーのジレンマ
     5 それでも残る課題
  第9章 多様な差異を踏まえた合理的配慮:障害とジェンダー,セクシュアリティの交差性
     1 「わがまま」な要求なのか
     2 「障害女性差別」への注目
     3 考慮に入れられなかった差異
     4 より多くの障害者に合理的配慮を提供していくために

終章 障害法から普遍的理念へ
     1 合理的配慮に関するwhat, why, how
     2 合理的配慮の普通化可能性
     3 対話の困難,対話への希望

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:焦 岩
UP: 20160804 
障害学(Disability Studies)  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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