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『生命倫理・生命法研究資料集U――世界における患者の権利に関する原理・法・文献の批判的研究とわが国における指針作成』

平成26〜28年度科学研究費補助金基盤研究(B)(一般)No.26284006研究グループ 編 20160527 芝浦工業大学工学部応用倫理学研究室(研究代表者:小出 泰士),381p.

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■平成26〜28年度科学研究費補助金基盤研究(B)(一般)No.26284006研究グループ 編 20160527 『生命倫理・生命法研究資料集U――世界における患者の権利に関する原理・法・文献の批判的研究とわが国における指針作成』,芝浦工業大学工学部応用倫理学研究室(研究代表者:小出 泰士),381p. ※r be

■内容

本書:「はじめに」より

 本資料集は、平成26〜28年度科学研究費補助金・基盤研究(B)を受けて行われている共同研究「世界における患者の権利に関する原理・法・文献の批判的研究とわが国における指針作成」の平成27年度における成果の一部である。
 平成27年度の研究会で主として検討されたのは、オランダ、フランス、イタリア、カナダ、日本などにおける患者の権利に対する考え方である。いずれの発表も、それぞれの分野のエキスパートの研究者たちによる興味深い報告である。とりわけ諸外国における患者の権利についての現状報告は、日本にいてはなかなか窺い知ることのできない貴重な情報と考察であるので、この分野に多少なりとも関心をお持ちの方々には、大変参考になるのではないかと思う。
 また、目次をご覧いただければお気付きのように、本研究会においては、「患者」というものの範囲をかなり広くとらえており、実際に医療を受ける個人の患者だけでなく、まだ人権を備えていないかもしれないが、やがて人間となる可能性のある胚や胎児までをも含んでいる。なぜなら、人権を備えた人間に対してはもちろんのこと、胚や胎児に対してもまた、それらがヒトの生命である以上、私たち社会は人間の尊厳に配慮し、尊重しなければならないからである。
 また、今年度は2月に、フランスから、パリ控訴院付弁護士のアズーバクリー先生をお招きし、京都と東京で講演会を開催した。先生が現在パリで実践しておられる医療メディテーションに関して、現場におけるご苦労など貴重なお話しを伺うことができた。また、東京の講演会では、ドイツのビーレフェルト大学教授のシュテッカー先生にもご講演をいただいた。シュテッカー先生からは、医療における具体的な倫理的制約について、哲学的視点からお話しをいただいた。いずれの講演会も、聴講者との質疑応答により、一層テーマが掘り下げられ、密度の濃い大変充実した講演会となった。本資料集にはそれらの貴重な講演の記録がすべて収録されている。
 そのほか、現代において技術的にかなり高度なものとなってきた遺伝子編集に関する資料や、医療・介護・保健分野におけるビッグデータの活用について論じたきわめて今日的な論考も収録されている。
 ささやかな成果ではあるが、本資料集が、今後皆様にとって、広い意味で「患者の権利」を考えるためのよすがとなってくれれば望外の喜びである。


2016年5月27日
小出 泰士


■目次

T 論文、報告等
U 平成27年度第1回研究会
V 日本生命倫理学会第27回年次大会・公募シンポジウムZ
W 平成27年度第2回研究会
X アズーバクリー氏、シュテッカー氏講演会


■引用


■書評・紹介


■言及



*作成:岩ア 弘泰
UP: 20190711 REV:
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