HOME
>
BOOK
>
『大震災の生存学』
天田 城介・渡辺 克典 編 20151101 青弓社,224p.
[English]
/
[Korean]
last update:20170708
Tweet
このHP経由で購入すると寄付されます
■
天田 城介
・
渡辺 克典
編 20151101 『大震災の生存学』,青弓社,224p. ISBN-10:4787233920 ISBN-13:978-4787233929 2000+税
[amazon]
/
[kinokuniya]
※ d10
■内容
戦後日本を襲った2つの「厄災」――阪神・淡路大震災と東日本大震災――は、障害者、高齢者、外国人や移住者など社会的なマイノリティのそれまであった日常をどのように変容させたのか。「厄災」後の生存のあり方や今後の社会構想に役立つ視点を提示する。
■目次
目次
はじめに
渡辺 克典
11-20
第1章 大震災・原発災害の生存学――生存のための身振り
栗原 彬
21-43
1 東日本大震災・福島原発災害に照らし出された社会的排除
2 原発災害難民の生存学
3 社会的排除を超える生存のための身振り
4 「ほとりに立つ」身振りの論理構造
第2章 東日本大震災と障害をもつ人の「生」
土屋葉
44-63
1 生存の困難――Aさんの経験
2 「福祉」枠への移行――Bさんの経験
3 障害者運動との出会い――Cさんの経験
第3章 被災障害者支援の復興市民活動――阪神・淡路大震災と東日本大震災での障害者の生とその支援
佐藤 恵
64-83
1 被災障害者が抱える困難
2 ピア・サポートとボランティア/NPOによる支援
3 東日本大震災での支援のポイントと困難
4 日常時からの取り組み
第4章 阪神・淡路大震災での障害者支援が提起するもの
野崎 泰伸
84-102
1 極私的被災体験
2 被災障害者の実態から――語られず、騙られるという問題
3 阪神・淡路での障害者:1――障害者による復活・救援活動
4 阪神・淡路での障害者:2――震災以前の運動の存在
5 いのちの線引きの正当化に抗する――結びにかえて
第5章 数え上げの生存学に向けて――福島第一原発事故をめぐる高齢者たちの生存
天田 城介
103-119
1 現代日本社会を映し出す「根なし草」的社会関係
2 福島第一原発事故の被害による飯舘村の人々の社会関係の分断
3 飯舘村の人々の社会関係のさらなる分断
4 寿町での日雇い労働者たちのギリギリの社会関係
5 数え上げの生存学に向けて
第6章 大震災後の地域支え合いの福祉拠点――地域に開き、地域を取り込む二つの取り組み事例から 石井 敏 120-148
1 震災による福祉仮設住宅の設置
2 あがらいんの挑戦――地域コミュニティの拠点作り
3 虹の家の挑戦――新たなコミュニティの構築
4 今後につなげる大震災の経験
第7章 非常事態のなかのダイナミズム――東日本大震災以降の日本人住民−外国出身住民の関係性の変容可能性
郭 基煥
149-166
1 「災害ユートピア」
2 災害と「構造的暴力」
3 長く続く非常事態とレジリエンス(回復力)
第8章 三・一一から考える在日ブラジル人の災/生
アンジェロ・イシ
167-187
1 在日ブラジル人の国境を超える社会関係
2 「災」に続く「生」の声
3 「がんばろう日本」に仲間入りできるか
4 外国人集住地の平時と災害時
5 世界からの支援とは!?
6 トランスナショナルな戦略
7 押し付けられる危険な仕事
第9章
田舎はなくなるまで田舎は生き延びる
立岩真也
188-211
1 これまで
2 基本的な見立て
3 受け取りについて
4 土地に関わる権利と追加費用のこと
5 人を世話する仕事のこと
6 ボランティアについて
7 産業であること
8 誰がどうして抵抗するのか
あとがき
天田城介
213-216
■書誌情報
◇
渡辺 克典
20151101 「はじめに」,
天田・渡辺編[2015
:11-20]
◇
栗原 彬
20151101 「大震災・原発災害の生存学――生存のための身振り」,
天田・渡辺編[2015
:21-43]
◇
土屋 葉
20151101 「東日本大震災と障害をもつ人の「生」」,
天田・渡辺編[2015
:44-63]
◇
佐藤 恵
20151101 「被災障害者支援の復興市民活動――阪神・淡路大震災と東日本大震災での障害者の生とその支援」,
天田・渡辺編[2015
:64-83]
◇
野崎 泰伸
20151101 「阪神・淡路大震災での障害者支援が提起するもの」,
天田・渡辺編[2015
:84-102]
◇
天田 城介
20151101 「数え上げの生存学に向けて――福島第一原発事故をめぐる高齢者たちの生存」,
天田・渡辺編[2015
:103-119]
◇石井 敏 20151101 「大震災後の地域支え合いの福祉拠点――地域に開き、地域を取り込む二つの取り組み事例から」,
天田・渡辺編[2015
:120-148]
◇
郭 基煥
20151101 「非常事態のなかのダイナミズム――東日本大震災以降の日本人住民−外国出身住民の関係性の変容可能性」,
天田・渡辺編[2015
:149-166]
◇
アンジェロ・イシ
20151101 「三・一一から考える在日ブラジル人の災/生」,
天田・渡辺編[2015
:167-187]
◇
立岩真也
20151101 「田舎はなくなるまで田舎は生き延びる」,
天田・渡辺編[2015
:188-211]
◇
天田城介
20151101 「あとがき」,
天田・渡辺編[2015
:213-216]
■書評・紹介
◆まつばら けい 2016/01/09 「少数視点で見る災害」,『福島民報』朝刊,25面
◆まつばら けい 2016/01/10 「少数者の視点で見る災害」,『徳島新聞』朝刊,6面
◆2016/02/01 「ブックガイド」
『出版ニュース』2016年2月上旬号
,p.20,出版ニュース社
◆まつばら けい 2016/03/06 「少数者が生き抜く技法」,『中国新聞』朝刊,17面
◆森山 花鈴 2016/11/30 「書評」南山大学社会倫理研究所編『社会と倫理』第31号,253-254頁
◆辻 岳史 2017/07/07 「書評」『東海社会学会年報』第9号,159-163頁
■言及
■誤植
p.198左04 「生存のための手段である。
手段でないという判断を誰がどのようにするのか。」
↓
「生存のための手段である/手段でないという判断を誰がどのようにするのか。」
※立岩の章には、校正を全面的にお任せにしたことによって生じた当初の文案と異なる部分が(数としてはかなり)あります。大きな訂正は上記です(立岩)。
UP: 20151030 REV: 20151108, 1109, 20160316, 1215, 20170708, 20190705
◇
災害と障害者・病者:東日本大震災
◇
病者障害者運動史研究
◇
身体×世界:関連書籍
◇
BOOK
TOP
HOME (http://www.arsvi.com)
◇