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『ドゥルーズの哲学――生命・自然・未来のために』
小泉 義之 20151009 講談社(講談社学術文庫),245p.
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小泉 義之
20000521
『ドゥルーズの哲学――生命・自然・未来のために』
,講談社新書, 216p. ISBN-10:4061495046 ISBN-13:9784061495043 \735
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小泉 義之
20151009 『ドゥルーズの哲学――生命・自然・未来のために』,講談社(講談社学術文庫), 245p. ISBN-10:4062923254 ISBN-13:978-4062923255 \880
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■内容
現代思想は「私」の同一性に固執してきた。それから、私という存在を保証してくれる外部としての「他者」論に到達した。でも、それはしょせん「私」に定位した思想だ。「私」は思考を停止させるのではないか。ドゥルーズは同一性の哲学を捨て差異の哲学に向かう。現代思想を、真に更新しえた稀有な哲学者に徹底してよりそい、鮮烈に読み解いた快著!
■出版社内容情報
「差異」を生きる、とはどういうことか?主著『差異と反復』から映画論まで広く著作と思考をたどり、その哲学の根本を明らかにする!
ジル・ドゥルーズ(1925−1995)は、20世紀後半を代表する哲学者、哲学研究者です。
わが国でも、早くは、浅田彰『構造と力』、蓮實重彦『フーコー・ドゥルーズ・デリダ』などにより、紹介されてきました。21世紀の現在でも、なお、現代思想を代表する哲学者といえます。
ただ、日本への移入は、ドルゥーズのある一面に焦点をあてたという側面があり、また、日本の読者もそれを受容してきた歴史があります。
ドゥルーズの主著は『差異と反復』です。「差異」とは何か、「反復」とはどういうことか、それこそが、ドゥルーズの哲学の根本と言えます。
本書は、このテーマに真正面からとりくみ、ドゥルーズ研究の画期をなした力作です。
『差異と反復』は、分子生物学が誕生して間もない頃、その自然科学が持つ潜在力を認識しながら、新しい生命哲学を示そうとしました。そこには、微分という契機が不可欠でした。
では、なぜ、微分なのか?
本書は、そのスタート地点から始めて、周到にドゥルーズの思考をたどり、やがてスピノザ研究やニーチェ研究、また映画の研究を通じて、新しい倫理を引き出そうとした彼の哲学のみちすじを明らかにしていきます。
「差異」とは、乱暴に一例をあげれば、たとえば、誰も同じ人間ではない、あるいは「私」自体も、時間とともに変化して同じ存在ではありえない、ということです。世界はそのようにして出来ている。
紛争や格差が広がる現代世界の困難な状況を見ても、誰も、何も、同じでないことが、問題の根本の契機になっていることはあきらかでしょう。
では、「差異を生きる」とは、どういうことなのか。それを考えるうえでも、本書は必読の入門書といえます。
■目次
第1部 差異と反復
第1章 変異と進化
第2章 普遍数学
第3章 自然の哲学
第4章 ツリーとリゾーム
第5章 生命の哲学
第2部 未来の哲学
第6章 批判と臨床──スピノザ
第7章 生存の肯定──ニーチェ
第8章 人間の終焉──フーコー
第9章 未来の素描──フランシス・ベイコン
第10章 出来事と運命──シネマ
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:
中倉 智徳
UP:20151115 REV:20151208
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Deleuze, Gilles
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