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『闇市(シリーズ紙礫1)』

マイク・モラスキー 編 20150910 皓星社,335p.

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last update:20151128

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■マイク・モラスキー 編 20150910 『闇市(シリーズ紙礫1)』,皓星社,335p.  ISBN-10: 4774406058 ISBN-13: 978-4774406053 1700円+税  [amazon][kinokuniya] l10

■内容

戦後の焼け跡に、非合法の市場 「闇市」ができてから70年。 食料、衣類、雑貨、生活に必要なものはなんでもあった闇市で、人々はどのような日常を送り、敗戦後の混乱に満ちた時代を生き抜いたのか?  「闇市」をめぐる、はじめてのアンソロジー! !

■著者略歴

1956年米国セントルイス市生まれ。1976年に初来日し、のべ20数年日本滞在。2013年より早稲田大学国際学術院教授。 日本語の著書に、『戦後日本のジャズ文化』『占領の記憶/記憶の占領』『呑めば、都』『日本の居酒屋文化』など。 趣味は将棋、尺八、太極拳、落語鑑賞、そして路地裏の赤提灯探索。 本人曰く、「このジジイ臭い趣味群では、ぐんぐん高齢化する日本社会にいくらでも適応できるだろう」。

■目次

はじめに

  経済流通システム
太宰治「貨幣」
耕治人「軍事法廷」
鄭承博「裸の捕虜」

  新時代の象徴
平林たい子「桜の下にて」
永井荷風「にぎり飯」
坂口安吾「日月様」
野坂昭如「浣腸とマリア」

  解放区
織田作之助「訪問客」
梅崎春生「蜆」
石川淳「野ざらし」
中里恒子「蝶々」

解説 マイク・モラスキー
著者紹介
初出一覧

■出版社のコメント

 終戦直後を描いた文学作品のなかには、非合法の市場であった「闇市」の風景が描かれている作品が少なくありません。 しかしいままで、社会現象として注目されることはあっても、「闇市」に特化したアンソロジーはありませんでした。 本書では、文庫化されていない作品や全集未収録作品も収録されており、全ての読者のかたにとって、未知の作品との出会いがあるような編纂になっています。 そして、マイク・モラスキーさんの読みごたえのある解説は、解説の枠をこえて、一つの「闇市文学試論」となっています。是非ご一読ください。

■引用

はじめに

 本書は皓星社から新たに刊行される『シリーズ 紙礫』の第1巻である。戦争末期および終戦直後の闇市をめぐる短編小説集としては、初めての試みとなる。 収録されている11篇のうち8篇が1946年から49年の間に発表されているので、本書は主として終戦直後に書かれた文学作品のアンソロジーだと見なしてよいだろう。
 ……
 とりわけ終戦直後、闇物資なしでは生きていけなかったということは、老若男女を問わず、誰もが何らかの形で闇市に頼っていたということでもある。 作家達ももちろん例外ではなく、闇市の風景が描かれている作品は少なくない。 ……闇市を描いた本書の作品群はある種の窓のようなもので、その向こう側にある当時の日本社会を、様々な角度から光で照らして見せてくれるのである。

■書評・紹介

■言及



*作成:北村 健太郎
UP:20151128 REV:
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