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『レズビアン・アイデンティティーズ』

堀江 有里 20150731 洛北出版,364p.

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last update:20160304

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堀江 有里 20150731 『レズビアン・アイデンティティーズ』,洛北出版,364p. ISBN-10:4903127222 ISBN-13:978-4903127224 [amazon][kinokuniya] ※ g02

■内容

―― 生きがたさへの、怒り
「わたしは、使い古された言葉「アイデンティティ」のなかに、その限界だけでなく、未完の可能性をみつけだしてみたい。
というのは、わたしの日常でみえる光景は、生きがたさにしても、そこから生み出される自己肯定の低さにしても、いまだ解決などとは、ほど遠いからだ。
とくに、わたし自身がこだわってきたレズビアン(たち)をめぐる〈アイデンティティーズ〉の可能性について、えがいてみたい。」

■著者紹介

堀江 有里
1968年、京都市で生まれ、神奈川県で育つ。
専門は、社会学、レズビアン・スタディーズ、クィア神学。
横浜共立学園中学・高校、同志社大学神学部卒業。同志社大学大学院神学研究科歴史神学専攻博士課程(前期)修了〔神学修士〕。大阪大学大学院人間科学研究科後期課程修了〔博士(人間科学)〕。現在、立命館大学ほか非常勤講師、(公財)世界人権問題研究センター専任研究員。信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会(ECQA)代表。日本基督教団 牧師。
著作として、『「レズビアン」という生き方――キリスト教の異性愛主義を問う』(新教出版社、2006年)など。

■目次

introduction

第I部
アイデンティティ ―― 他者と自己のあいだで

第1章 いま、〈レズビアン・アイデンティティ〉を語ること
〈アイデンティティ〉は不要物なのか?
ある「レズビアン」をめぐる問いから
〈レズビアン存在〉と不可視性
〈レズビアン・アイデンティティ〉を論じること

第2章 アイデンティティ・ポリティクスを辿ってみる
セクシュアル・マイノリティと〈アイデンティティ〉
〈アイデンティティ〉を求める解放運動
「レズビアン」とは誰か?
揺れる定義からみえるもの

第3章 「レズビアンに〈なる〉」こと
「わたしはレズビアン」?
越境という経験
〈境界〉へのまなざし
異性愛主義のふたつの輪郭
越境と異性愛主義への抵抗

第II部
ソーシャリティ ―― 国家・制度と自己のあいだで

第4章 社会的行為としての〈カミング・アウト〉
〈カミングアウト〉という戦略
レズビアンと〈カミングアウト〉の困難
〈カミングアウト〉を要請する社会的背景
無化/抹消への抵抗可能性
暫定[ざんてい]的な「場」としての〈レズビアン・アイデンティティーズ〉

第5章 セクシュアル・マイノリティと人権施策―― 国家による承認をめぐって
グローバル化社会と同性愛者
日本の人権施策をめぐる流れ
戸籍性別の変更をめぐる法的整備
人権施策にみる同性愛(者)嫌悪
分断線を超えるために

第6章 〈反婚〉の思想と実践―― 同性間の婚姻への批判的考察
「結婚」する権利?
法的保護をめぐる論点整理
日本における議論
婚姻制度を支える制度 ―― 戸籍・差別・天皇制
「反婚」の思想と実践
断絶の時代につながりを求めて

第III部
コミュニティ ―― 人びとのあいだで

第7章 〈コミュニティ〉形成とその〈アイデンティティ〉
〈コミュニティ〉とは何か
〈コミュニティ〉形成のポリティクス
異なりを表出する〈コミュニティ〉

第8章 〈アイデンティティ〉の共有の困難と可能性
〈コミュニティ〉実践の戦略 ―― ECQAの事例から
〈コミュニティ〉の不可能性と可能性
アンビバレントのなかにある可能性

終章 〈レズビアン・アイデンティティーズ〉の可能性―― 異性愛主義への抵抗に向けて
「性の多様性」の時代に
〈同化〉か〈抵抗〉か ―― 可視化戦略の陥穽
〈怒り〉の共同性へ ―― 異性愛主義への抵抗可能性

文献一覧 / あとがき

■引用

■書評・紹介

■言及



UP:20160304 REV:
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