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『社会と健康――健康格差解消に向けた統合科学的アプローチ』

川上 憲人・橋本 英樹・近藤 尚己 編 20150423 東京大学出版会,296p.

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last update:20151128

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■川上 憲人・橋本 英樹・近藤 尚己 編 20150423 『社会と健康――健康格差解消に向けた統合科学的アプローチ』,東京大学出版会,296p. ISBN-10:4130604112 ISBN-13:978-4130604116 3800+ [amazon][kinokuniya] ※ ss

■内容

健康格差のメカニズムを探る教科書の決定版。

■目次

まえがき

序 章 社会階層と健康への学際的アプローチ(川上憲人・橋・{英樹)
 1 社会階層と健康に関する今日的問題意識の高まり
 2 社会階層と健康に関する学際的研究の必要性
 3 社会階層と健康に関する学際的研究
 4 社会階層と健康に関する研究領域
 5 社会階層と健康に関する学際的学術領域の確立に向けて

第T部 階層と健康
 第1章 社会階層と健康(橋本英樹・盛山和夫)
  1 はじめに
  2 社会階層概念の理論的背景
  3 「社会階層」の測定を巡る問題
  4 社会階層と健康の関連をつなぐメカニズムについて
  5 研究そして政策への示唆
 第2章 職業と健康(堤 明純・神林博史)
  1 はじめに――職業はなぜ重要か
  2 職業はどのように健康に影響するのか
  3 職業とは何か――健康格差研究における職業の測定
  4 実証研究の紹介
  5 政策への示唆
  6 まとめ
 第3章 ワーク・ライフ・バランスと労働(大石亜希子・島津明人)
  1 ワーク・ライフ・バランスの社会経済的背景
  2 ワーク・ライフ・バランスの概念と夫婦の生活時間配分の理論
  3 ワーク・ライフ・バランスはどのように健康に影響するか
  4 政策的インプリケーション
  5 まとめと今後の研究の方向性
 第4章 幼少期の環境と健康(藤原武男・小塩隆士)
  1 はじめに
  2 理論的背景や議論の説明――幼少期の環境はどのように健康に影響するか
  3 関連する測定手法
  4 実証研究の紹介――幼少期の環境の健康影響
  5 政策への示唆
  6 まとめ
 第5章 ジェンダーと健康(本庄かおり・神林博史)
  1 はじめに
  2 ジェンダーと健康
  3 社会階層と健康の関連におけるジェンダーの影響
  4 女性の社会階層――階層指標における測定の問題
  5 なぜ男女間格差は解消しないのか――制度という壁
  6 ジェンダーと健康における社会政策への示唆
  7 まとめ

第U部 健康格差のメカニズム
 第6章 貧困・社会的排除・所得格差(近藤尚己・阿部 彩)
  1 はじめに
  2 概念と定義
  3 測定
  4 貧困・格差と健康とをつなぐメカニズム
  5 実証研究の到達点
  6 さいごに
 第7章 社会的ストレスと脳神経機能(大平英樹・笠井清登・西村幸香)
  1 はじめに
  2 脳神経の構造と機能へのストレスの影響
  3 脳神経機能の測定方法
  4 社会的ストレスと脳神経機能に関する実証研究
  5 研究知見の社会的示唆
  6 まとめ
 第8章 生活習慣の社会格差と健康(福田吉治・宮木幸一)
  1 はじめに――健康格差の背景としての生活習慣
  2 SESから生活習慣への説明経路
  3 関連する測定方法
  4 実証研究の紹介
  5 格差を考慮した健康づくりに向けて――政策への示唆
  6 まとめ
 第9章 都市環境と健康(井上 茂・中谷友樹)
  1 はじめに
  2 都市環境と健康・身体活動
  3 身体活動に関連する都市環境の測定
  4 都市環境と身体活動の関連
  5 政策への示唆
  6 まとめ

第V部 社会連帯の形成
 第10章 社会保障制度(小林廉毅)
  1 はじめに
  2 自助・互助・共助・公助
  3 社会保障の歴史
  4 日本の社会保障制度の歴史
  5 社会保障制度の将来
  6 社会保障制度と制度研究
第11章 社会関係と健康(杉澤秀博・近藤尚己)
  1 はじめに
  2 社会関係を捉える概念の整理
  3 社会関係の構造的側面
  4 社会観駅の機能的側面――社会的支援
  5 社会関係の資源的側面――ソーシャル・キャピタル
  6 介入・政策への示唆
  7 まとめ
第12章 健康の公平性と倫理(浦川邦夫・児玉 聡)
  1 はじめに
  2 理論的背景
  3 関連する測定方法
  4 実証研究
  5 政策への示唆
  6 まとめ
第13章 国際的な政策対応や取り組み(狩野恵美・藤野善久)
  1 健康格差と健康の社会的決定要因がグローバルアジェンダに浮上した背景
  2 WHO健康の社会的決定要因に関する委員会(CSDH)
  3 すべての政策において健康を考慮するアプローチ
  4 エビデンスにもとづいたSDH対策を促すツール
  5 SDHアプローチにもとづいた対策の国際的な実例――高齢者にやさしい都市(Age-friendly City)
  6 まとめ

参考文献/索引

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:安田 智博
UP:20151128 REV:
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