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『苦悩することの希望――専門家のサファリングの人類学』

浮ヶ谷 幸世 編集 20141208 協同医書出版社,284p.

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last update:20161219

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■浮ヶ谷 幸世 編集 20141208 『苦悩することの希望――専門家のサファリングの人類学』,協同医書出版社,284p. ISBN-10:4763960237 ISBN-13:978-4763960238 3500+ [amazon][kinokuniya] ※ d/c04

■内容

[amazon]より

「苦しみ」の理由を問い直すために
医療人類学からの提言

保健・医療・福祉の専門家が抱える職業ゆえの葛藤を、正面からテーマにしたユニークな「医療人類学」論文集。
医療人類学の研究者にとどまらず、医師やセラピスト、ソーシャルワーカーと多彩な執筆陣です。
「医療人類学」は、病気をめぐる患者の苦悩が主要な研究テーマでした。本書はその枠組から踏み出し、専門家の苦悩をテーマにしています。
専門家が直面している「モヤモヤとした得体の知れない苦しさ」の理由を、多様な角度から丁寧に考察。
苦悩を避けたり否定したりするための思考ではなく、自分の感じている苦しみと向き合うことが、(もう一方の当事者である)患者の苦しみに近づくための「希望へと繋がる道」であることを提言しています。
また、人類学特有の臨場感あふれるフィールドワーク事例を用いることで、当事者の想像力をかきたてる興味深い医療現場の姿を浮かび上がらせ、いっそう深い患者理解のための示唆に富んだ内容になっています。

■目次

 序章 医療専門家の苦悩をいかに解き明かすか?
第1部 サファリングとケアの理論
 第1章 ケアはいつケアとなるか――原サファリングと二次サファリング
 第2章 生活の場からの発想――医療システムと生活知

第2部 苦悩するケアの現場から:専門家としての実践を通して
 第3章 医師の役割意識と苦悩
 第4章 理学療法士のサファリング――専門家と生活者とのはざまで
 第5章 「かかわりの専門職」の体験する苦悩と可能性

第3部 苦悩するケアの現場へ:人類学・社会学の目を通して
 第6章 「ご遺体」は最初の患者である
 第7章 葬儀業の仕事にみる専門家のケアとサファリング――死と葬儀をめぐる職業的機制の観察から
 第8章 現代の対人援助専門職のサファリング――多職種連携のインターフェースに着目して
 第9章 「適度な距離」の模索――医療専門家のサファリングの創造性

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:岩ア 弘泰
UP:20161219 REV:
ケア 身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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