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『老いの味わい』

黒井 千次 20141025 中央公論新社(中公新書2289).237p.

last update:20141124

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■黒井 千次 20141025 『老いの味わい』,中央公論新社(中公新書2289).237p.  ISBN-10: 4121022890 ISBN-13: 978-4121022899 \760+税  [amazon][kinokuniya]

■内容

七十代後半の坂を登り切り、八十歳を超えた作家が見つめる老いの日々――。身の回りには、なかなか処分できない薄い横線で消された名前の目立つ古い住所録。 バッグは肩からすべり落ち、タタミから立ち上がるのに一苦労。そして頭に浮かぶ疑問は、なぜ歳を取ると何事も億劫になるのか、病気の話にかくも熱が入るのか、 「ピンピンコロリ」は本当に理想なのか――。一年一年、新しい世界と向き合って歩む日常と思考を丹念に描いた、心に響くエッセイ。

■目次

I 人生ノートの余白
歳月重ね、捨て難き物たち
無為の一日の後味
様々な老夫婦の眺め
モノクロームの群れ
厄年という特権
輪郭さえない物忘れ
触れてはならぬ「元気と病気」
物忘れは貴重な試練
人生ノートの余白
老いた住所録の引っ越し
熱を帯びる病気の話
歳月に晒され輝く言葉

II 老いとは生命のこと
ゆとりと怠惰、元気と焦りの間で
何もない平面の恐怖
老いとは生命のこと
若くはない男性達の怒り
転ぶことは一種の自然
闇夜に蘇る幼年の記憶
老いゆえの饒舌
バッグが肩を滑り出す
夜がもたらす小さな変異
首枷から首飾りへ
階段がくれる贈り物
若い日の負債を居眠りで返す

III 古い住所録は生の軌跡
物忘れが叶える境地
その時、こちらはもう……
古い住所録は生の軌跡
物忘れと思い込みの比例
良い老人の危ない遊び
自力で動けなくても
八十より先は一年一年
男性老人の単独行
オジイサン像にズレ
「おじいさん」の自覚
老いて引力とつき合う
喪中欠礼の季節

IV 転ばぬ先の前傾姿勢
八十代初頭の若さとは
転ばぬ先の前傾姿勢
無精を認めたい気持ち
ぼやけていく診察日
年寄りゆえの口の軽さ
小さな字からの逃避
脱落形の老い
ピンピンコロリの是非
優先席の微妙なやり取り
腕や手の衰えに慣れる
元気な〈未老人〉の課題
やり直しはもうきかない

V 年齢は常に初体験
幼児の年齢、老人の年齢
キカイ馴染まぬ喫茶店
何がそれほど「オックウ」なのか
「失敗する自分」が見える
新たな稔りを期待するよりも
古い資料は時間の肖像
年齢は常に初体験
品の良い居眠りは文化

あとがき

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:北村 健太郎
UP: 20141124 REV:
老い  ◇ピンピンコロリ  ◇介助・介護  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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