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『どんなムチャぶりにも、いつも笑顔で?!――日雇い派遣のケータイ販売イベントコンパニオンという労働』

田中 慶子 20140915 松籟社,264p.
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田中 慶子 20140915 『どんなムチャぶりにも、いつも笑顔で?!――日雇い派遣のケータイ販売イベントコンパニオンという労働』,松籟社,264p. ISBN-10: 4879843296 ISBN-13: 978-4-87984-329-6 2000+ [amazon][kinokuniya] ※

『どんなムチャぶりにも、いつも笑顔で?!――日雇い派遣のケータイ販売イベントコンパニオンという労働』表紙

■内容紹介

7年間携帯販売イベントコンパニオンを経験した社会学者による、臨場感あふれる労働社会学です。

◆松籟社のHPでの紹介
 http://shoraisha.com/modules/tinyd2/index.php?id=93

■著者

田中慶子(たなか・けいこ)
7年間日雇い派遣の携帯電話販売イベントコンパニオンに従事する。現在、広島国際学院大学非常勤講師、立命館大学生存学研究センター客員研究員。専攻は社会学、感情労働論。主な業績に、「搾取される笑顔――日雇い制派遣イベントコンパニオンのジェンダー化された感情労働を事例として」(『Core Ethics』Vol.9、2013年)、「アジェンダの源泉としての電通過労自殺裁判――日本の自殺対策をめぐる社会問題の構成」(『立命館人間科学研究』第27号(通巻43号)、2013年)、「労働のフレキシブル化に関する一考察――日雇い派遣イベントコンパニオンの労働現場を事例として」(『日本労働社会学会年報』第24号、2013年)など。

■目次

序章 イベントコンパニオンってどんな仕事?
  1 携帯電話販売促進イベントはお祭り騒ぎ/2 モデルでもタレントでもなく日雇い派遣労働者
  3 男に媚びを売るお気楽な仕事?
  4 イベントコンパニオンの労働環境/5 「日雇い」で「イベントコンパニオン」は違う世界の人
  6 本書の目的と構成

 第1章 イベントコンパニオンになる
  1 求人は接客販売業ばかり/2 仕事は接客販売/3 「ノルマ」と「自爆」と「雇い止め」
  4 結果がすべてのランク付け/5 異なる日給をめぐるトラブル
  6 高ランクだから「泣き寝入り万歳」
  7 低ランクだから「都合良く使われちゃう身」
  8 事後的に見いだされるスキル

 第2章 「日雇い派遣奴隷制」に荷担してしまう厄介な男たち
  1 日雇い派遣の登場と拡大/2 日雇い派遣原則禁止で「困る」労働者たち
  3 派遣元X社のコンパニオン担当者の仕事@――人員の管理/
  4 派遣元X社のコンパニオン担当者の仕事A――「誇大広告スレスレの求人」/
  5 派遣元X社のコンパニオン担当者の仕事B――雇い止めというクレーム処理/
  6 派遣先Y社社員の仕事@――販売ノルマと「自爆」
  7 派遣先Y社社員の仕事A――「息抜きみたいな」セクハラ
  8 派遣先Y社社員の仕事B――「ブラック以外の会社ってあんの?」
  9 家電量販店Z社員の仕事@――監視される労働
  10 家電量販店Z社員の仕事A――パワハラとセクハラ
  11 男性労働者とコンパニオンとの奇妙な共犯関係

 第3章 感情労働者としてのイベントコンパニオン
  1 感情労働とは何か/2 「性格の問題」という個人化/3 感情管理というトラブル対処法
  4 盗撮への対処/5 セクハラやストーカーへの対処
  6 コンパニオン同士でも必要な感情管理/7 「明るく笑顔で!」という感情管理
  8 労働問題を潜在化させる感情労働と感情管理

 第4章 女性性の搾取をめぐる女同士の闘い
  1 「セクハラは問題です!」という建前/2 セクハラを利用する/3 「セクハラされたい」
  4 「セクハラって何?」/5 セクハラで副収入/6 セクハラによって生じる女性同士の分断

 終章 不当な労働状況に抗い続けるために
  1 過酷で劣悪な労働環境において潜在化する問題
  2 問題を先送りする―イベントコンパニオンの場合
  3 コンパニオンと自分の仕事の間で―派遣元X社の男性正社員の場合
  4 労働運動より働いているふり―派遣先Y社や家電量販店Zの男性正社員の場合
  5 「人間の労働力化」
  6 「悲しみ」と「怒り」を共有することからしか始まらない

参考文献リスト
あとがき

■紹介・言及

◆2014/11/23 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/536499738057535488

 「田中慶子『どんなムチャぶりにも、いつも笑顔で?!――日雇い派遣のケータイ販売イベントコンパニオンという労働』松籟社→http://www.arsvi.com/b2010/1409tk.htm 『出版ニュース』に紹介記事掲、等。松籟社ツィッター→http://www.arsvi.com/b2010/1409tk.htm」

◆2014/11/22 https://twitter.com/work_black/status/536334953470894080

 「労働に関する本・書籍を紹介?@work_black 【労働問題】 #9: どんなムチャぶりにも、いつも笑顔で?!―日雇い派遣のケータイ販売イベントコンパニオンという労働 http://amzn.to/1BZurMg  #労働問題  #amazon #アマゾン」

◆2014/11/10 https://twitter.com/shoraisha/status/532031458152435712

 「松籟社(京都)?@shoraisha 『出版ニュース』2014年11月中旬号に田中慶子著『どんなムチャぶりにも、いつも笑顔で?!』の紹介記事が掲載されました。以下一部引用です。「顧客獲得競争下、労働問題を問題として考えられない状況に置かれるなかで労働概念はいかに再考すべきなのか、経験をふまえた問題提起は示唆に富む。」」

◆2014/11/00 『出版ニュース』2014年11月中旬号

◆2014/10/21 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/524440438166417408

 「立岩真也?@ShinyaTateiwa 田中慶子新刊『どんなムチャぶりにも、いつも笑顔で?!――日雇い派遣のケータイ販売イベントコンパニオンという労働』松籟社→http://www.arsvi.com/b2010/1409tk.htm … (かなり目立つ)表紙写真掲載しました。ツィッターでの紹介・言及など載せていきます。リンクミス一部修正。」

◆2014/10/20 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/524104121255608320

 「立岩真也?@ShinyaTateiwa 田中慶子新刊『どんなムチャぶりにも、いつも笑顔で?!――日雇い派遣のケータイ販売イベントコンパニオンという労働』松籟社→http://www.arsvi.com/b2010/1409tk.htm … 「7年間携帯販売イベントコンパニオンを経験した社会学者による、臨場感あふれる労働社会学です」(出版社紹介)」

◆2014/09/12 https://twitter.com/ritsumei_arsvi/status/510649707131965441

 「生存学研究センター ?@ritsumei_arsvi 本研究センター客員研究員の田中慶子さん http://www.arsvi.com/w/tk11.htm が単著を刊行されます。◇『どんなムチャぶりにも、いつも笑顔で?!??日雇い派遣のケータイ販売イベントコンパニオンという労働』 (松籟社)  http://shoraisha.com/modules/tinyd2/index.php?id=93 …」

◆2014/09/12 https://twitter.com/shoraisha/status/510348368116076544

 「iPhone6が出るそうで、携帯電話販売のお仕事はこれから大変そうですね。というわけで、新刊です。田中慶子『どんなムチャぶりにも、いつも笑顔で―日雇い派遣のケータイ販売イベントコンパニオンという労働』(本体2,000円)。詳しくはこちらhttp://shoraisha.com/modules/tinyd2/index.php?id=93 …」


UP:20140918 REV:20141021, 22, 1123
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