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『精神現象を読み解くための10章』

高岡 健 20140710 批評社,247p.

last update:20140720

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高岡 健 20140710 『精神現象を読み解くための10章』,批評社,247p. ISBN-10:4826506031 2052 [amazon][kinokuniya] ※ m

■内容

(「批評社HP」より)
社会の中の精神現象のプラットフォームの上に立って、こころの復権のために、「滅びの明るさ」(太宰治)が蔓延する時代を眺望する!

「そうとう悪い時代になってきた」。
フクシマの惨状によって明らかになった原子力ムラの羞悪な利権争いをはじめ、STAP細胞研究のいかがわしい専門家集団の知の荒廃は、目を覆うばかりである。
一方では、大企業優遇政策がまかりとおり、他方では、消費増税と相俟って、社会保障費の削減策による格差社会のさらなる進行の中で、呻吟する大衆の生活崩壊現象がさまざまな領域で噴出しつつある。
第1章では、消費支出の中の基礎的支出を選択的支出が上回るための(吉本隆明は前者を必需消費、後者を選択的消費と呼んだ)経済?政治行動をとることにより、はじめて中間大衆のこころは文化の豊富化へと向かい、国境を超えることができる。
第2章では、2020年 政治祭典の東京オリンピックを手掛かりに、スポーツ文化を<民族>と<国家>から大衆の手に取りもどす方途を探る。
第3章と第4章では、刑事少年事件の裁判に登場することになった<社会人一般>という擬制を徹底批判し、被告人・少年を生贄とすることの陥穽を指摘する。
第5章と6章では、かつてイリイチが論じたテーマである学校と医療について、生?解剖学と生?政治学(フーコー)による呪縛から、人間を救抜する道筋を展望する。
第7章では、格差社会における労働組合・不況・税制といった経済社会問題を。大衆の視点からとらえなおす。
第8章と第9章では、環境・エネルギー・戦争をめぐる不毛な言説もいくつかを具体的にとりあげ、根底から批判する。
第10章では、文芸作品を題材にしつつも、作品の芸術的評価自体からはあえて逸脱して、時代の病理現象を剔抉する。

■目次

第1章 大衆の中の精神現象
第2章 スポーツの中の精神現象
第3章 犯罪の中の精神現象
第4章 少年事件の中の精神現象
第5章 学校の中の精神現象
第6章 医療の中の精神現象
第7章 格差社会の中の精神現象
第8章 環境・エネルギー技術の中の精神現象
第9章 政治の中の精神現象
第10章 文芸の中の精神現象

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:安田 智博
UP: 20140720 REV: 20140720
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