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『ドゥルーズと狂気』

小泉 義之 20140730 河出書房新社,378p.
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last update:20140916

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『ドゥルーズと狂気』


小泉 義之 20170730 『ドゥルーズと狂気』,河出書房新社,378p. ISBN-10:4309624731 ISBN-13:978-4309624730 1900円+税 [amazon][kinokuniya] ※

■内容

ドゥルーズにおける「狂気」をたどりながら、全く新たなドゥルーズ像を描き出すとともに、新たな生と狂気のありかたを開く衝撃の書。

ドゥルーズにとって核心的主題でありながら真正面から取りあげられてこなかった“狂気”―生命と病いを探求しつづけてきた哲学者がついに「心」=メンタルの思想と歴史に挑むべく、ドゥルーズの主要著作における“狂気”を読み解きながら、欧米と日本における「狂気の歴史」―精神医療/反精神医学運動の軌跡を総括して、分裂病をこえるサイコパスの彼方に高次の正気と高次の狂気を待望する。恐ろしく危ういドゥルーズを到来させつつ現在を根底から震撼させる絶後の名著。

■目次

序文
I 新しい人間と倒錯
第1章 狂える自然―『マゾッホとサド』
第2章 新しい男になる―『マゾッホとサド』
第3章 「神経症を確かに経由し精神病をかすめる冒険」―『意味の論理学』
II 反復の病、差異の病、高次の狂気
第1章 反復の病、反復の治癒―『意味の論理学』
第2章 高次の病理、高次の反復―『差異と反復』
III 「分裂病の政治」―『アンチ・オイディプス』
第1章 思想史の中の『アンチ・オイディプス』
第2章 『アンチ・オイディプス』の分裂病論
第3章 Psy‐系(精神・心理系)に対する批判
第4章 資本主義「と」分裂病
IV スキゾイドの系譜
第1章 「狂気」と「犯罪」
第2章 獣のような人間、あるいは、生来性犯罪者
第3章 「狂気、愚劣、悪意」の「凄まじき三位一体」―『差異と反復』「思考のイマージュ」
V 地下潜行者の共同体
第1章 『アンチ・オイディプス』から『千のプラトー』へ
第2章 バートルビー論
結語


■引用


■書評・紹介


■言及

千葉 雅也
https://twitter.com/masayachiba/status/476565494720258049
小泉義之の新刊『ドゥルーズと狂気』には、日本語で書かれた最も明快な『アンチ・オイディプス』の読解が収録されている。きちんとはっきり分かる話になっている。生活に、人生に即した話になっている。こんなの読んだことない。

UP:20140714 REV:20140916
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