>HOME >BOOK

『障害学のアイデンティティ――日本における障害者運動の歴史から』

堀 智久 20140320 生活書院,224p. [Korean][English]


Tweet


last update:20140408

このHP経由で購入すると寄付されます


『障害学のアイデンティティ』表紙画像


堀 智久 20140320 『障害学のアイデンティティ――日本における障害者運動の歴史から』,生活書院,224p. ISBN-10:4865000208 ISBN-13:978-4865000207 \3000+tax [amazon][kinokuniya]

 *生活書院のHPでの案内:http://seikatsushoin.com/bk/120%20identity.html

■内容紹介(生活書院HPより)

〈反優生思想〉の視座をキー概念として汲み取った、日本の障害者解放運動に根差した「解放の理論」としての「障害学」。障害の「社会モデル」が提示した視座をも批判的に乗り越え、「障害学」の新たな理論形成の道をひらこうとする意欲作、ここに誕生。

■目次

まえがき

序章 本研究の課題
1 本研究の目的
2 障害者運動の史的概観
2.1 戦前の教育保護構想と戦後の具現化
2.2 障害児者の視点に立つ運動へ
3 本研究の対象 
4 本研究の見取り図

第1章 〈反優生思想〉の視座の障害学
1 はじめに
2 障害者解放運動における専門家批判
2.1 パーソンズからフリードソンへ
2.2 仮想敵としてのパーソンズ
3 障害者解放運動における親批判
3.1 近代家族論と逸脱のラベリング論
3.2 「内なる優生思想」と連帯の可能性
4 おわりに

第1部 戦前の教育保護構想と戦後の具現化――戦時期から高度経済成長期へ

第2章 教育心理学者・実践者の教育保護改革――精神薄弱教育の戦時・戦後占領期
1 はじめに
1.1 研究目的
1.2 研究方法
2 精神薄弱児の放置
3 戦時期の教育保護改革運動と精神薄弱児の社会生活能力への着目
3.1 教育保護改革運動の展開
3.2 社会生活能力の形成/知能発達
4 戦後占領期の教育改革と生活主義教育の展開
4.1 戦前の教育改革構想の継承
4.2 生活主義教育の継承と展開
5 おわりに

第3章 重症児の親の運動と施設拡充の政策論理――精神薄弱福祉の高度経済成長期
1 はじめに
1.1 研究目的
1.2 研究方法
2 重症児の存在とその処遇の社会問題化
3 重症児の親の運動の展開
4 「親の心構え」の強調
5 収容施設拡充の政策論理
5.1 社会開発の論理
5.2 親の介護義務を織り込んだ重症児対策
6 おわりに
 cf.重症心身障害児施設

第2部 障害児者の視点に立つ運動へ――1970年代以降

第4章 日本臨床心理学会における反専門職主義(1)――専門職であることを超えて
1 はじめに
1.1 研究目的
1.2 研究方法
2 臨床心理士資格の制定に向けた取り組み――1960年代
3 学会改革運動の開始――1970年代(1)
3.1 臨床心理士資格の制定の見直し
3.2 討論集会グループの問題提起
3.3 専門性のもつ抑圧性への批判的見解
4 心理テスト批判――1970年代(2)
4.1 心理テストのもつ抑圧性の認識
4.2 心理テストの善用の主張と就学運動の広がり
4.3 心理テストの総点検
5 心理治療批判――1970年代(3)
5.1 心理治療のもつ抑圧性の認識
5.2 心理治療の総点検
6 おわりに
 cf.日本臨床心理学会

第5章 日本臨床心理学会における反専門職主義(2)――専門性の限定的な肯定あるいは資格の重視へ
1 はじめに
1.1 研究目的
1.2 研究方法
2 心理職集団の専門職化――1960年代
3 専門職であることの否定――1970年代
3.1 専門性の徹底批判
3.2 専門職であることを超える
4 専門性の限定的な肯定――1980年代(1)
4.1 現場性の重視と専門性の再発見
4.2 事例検討の必要性
5 資格の重視――1980年代(2)
5.1 心理職集団の再組織化と厚生省による国家資格化
5.2 国家資格の必要性
5.3 国家資格をめぐる意見の対立
6 おわりに

第6章 先天性四肢障害児父母の会における障害認識の変容(1)――「子どものありのまま」を認める運動へ
1 はじめに
1.1 研究目的
1.2 研究方法
1.3 高度経済成長期における親の運動の主流と批判の動き
2 先天性四肢障害児父母の会の結成
3 家族/科学(原因究明)への期待――1970年代
3.1 被害者家族としての位置づけ
3.2 原因究明活動の展開
3.3 科学(原因究明)のもつ効果
4 当事者(親・子ども)/日常生活への立脚――1980年代
4.1 原因究明の行き詰まり
4.2 親と子どもの当事者性の相違
4.3 日常生活に立脚した活動の展開
5 おわりに
 cf.先天性四肢障害児父母の会
 
第7章 先天性四肢障害児父母の会における障害認識の変容(2)――優生思想と向き合う
1 はじめに
1.1 研究目的
1.2 研究方法
2 「被害という把握」のもつ効果と親たちのこだわり――1970年代
3 障害をもつ子どもの視点に立つ――1980年代(1)
3.1 子どものありのままの姿が認められるべきではないか
3.2 原因究明の行き詰まりと障害者運動の影響
3.3 子どもの視点から障害を捉え返す
4 子どもの不在――1980年代(2)
4.1 親による障害をなくす行いと親の優生思想との関係性
4.2 親の優生思想への批判
5 おわりに

終章 全体的考察
1 優生学史における〈反優生思想〉の視座
2 「戦後思想」としての障害の「社会モデル」
3 「1970年代以降の思想」としての〈反優生思想〉の視座
4 「障害学」とは何か

あとがき

■書評・紹介・言及 (6)

◆2014/12/26 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/548323114744942592
 「重心」と略されたりする「重症心身障害児施設」頁http://www.arsvi.com/b2010/1403ht.htm … とりあえず作成。関係する堀智久『障害学のアイデンティティ――日本における障害者運動の歴史から』(第3章「重症児の親の運動と施設拡充の政策論理――精神薄弱福祉の高度経済成長期」)にもリンク」

◆2014/10/28 https://twitter.com/inotti_ele/status/527080917131481091
 「堀智久の『障害学のアイデンティティ――日本における障害者運動の歴史から』がこの3月に刊行された。 以下本書に依拠して簡単に。この学会は1964年に設立される。大学関係者が中心の学会で、大学院修士課程を要件とする資格化を主張するが、… http://www.seikatsushoin.com/web/tateiwa39.html">

◆立岩 真也 2014/08/25 
『自閉症連続体の時代』,みすず書房,352p. ISBN-10: 4622078457 ISBN-13: 978-4622078456 3700+ [amazon][kinokuniya] ※

森岡 正博 2014/06/04 https://twitter.com/Sukuitohananika/status/474412964808642561
 「『障害学のアイデンティティ』堀智久http://www.amazon.co.jp/gp/product/4865000208/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4865000208&linkCode=as2&tag=serve-oooo-22 … 「反優生思想」という視点から、日本に固有の障害学の成立の歴史を追った労作である。解放の理論としては、「障害の社会モデル」よりも「反優生思想」の視座のほうが理論的に優位だとしている。」

◆立岩 真也 2014/04/28 「「日本臨床心理学会」:堀智久新刊・2――連載:予告&補遺・39」,生活書院のHP:http://www.seikatsushoin.com/web/tateiwa38.html

◆立岩 真也 2014/04/25 「「先天性四肢障害児父母の会」:堀智久新刊・1――連載:予告&補遺・38」,生活書院のHP:http://www.seikatsushoin.com/web/tateiwa38.html


UP:20140402 REV:20140407, 0408, 0710, 20140824, 1226, 30
堀 智久  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
 
TOP HOME (http://www.arsvi.com)