『フランスのワーク・ライフ・バランス 男女平等政策入門:
EU、フランスから日本へ』
石田 久仁子・井上 たか子・神尾 真知子・中嶋 公子 編著 20131205 パド・ウィメンズ・オフィス,272p.
last update:20131217
■石田 久仁子・井上 たか子・神尾 真知子・中嶋 公子 編著 20131205 『フランスのワーク・ライフ・バランス 男女平等政策入門:EU、フランスから日本へ』,パド・ウィメンズ・オフィス,272p. ISBN-10:486462061X ISBN-13:978-4864620611 \2800+tax [amazon]/[kinokuniya]
■内容紹介
今、なぜフランスのワーク・ライフ・バランスなのか?
子どもを持っても働き続けているフランスの女性、そして男性は?
EUの役割に注目しつつ、フランス男女平等政策の全体像を紹介する画期的な入門書。
■著者について
編著者:石田 久仁子、井上 たか子、神尾 真知子、中嶋 公子
著者略歴(「BOOK著者紹介情報」より)
石田久仁子:日仏女性研究学会事務局代表。フランス政治史
井上たか子:獨協大学名誉教授。現代フランス・ジェンダー研究。日仏女性研究学会会員。
神尾真知子:日本大学法学部教授。労働法、社会保障法。日仏女性研究学会会員。
中嶋公子:翻訳家。ジェンダー論。日仏女性研究学会会員。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです。)
著者:赤星 まゆみ、小門 穂、島岡 まな、建石 真公子、辻山 ゆき子、林 瑞枝、藤野 美都子、藤森 宮子、船橋 惠子、山崎 文夫
■目次
序章 今、なぜフランスのワーク・ライフ・バランスなのか
Partie 1 フランスの女性たちはなぜ働き続けられるのか
第1章 ワーク・ライフ・バランス
1 パートタイム労働の光と影
2 出産休暇と父親休暇
3 育児休暇─父親の育児参加は男女平等の根幹である─
4 保育制度─社会全体で子どもを育てる多様な仕組み─
第2章 労働
1 女性労働の現状─根深い構造的不平等
2 団体交渉で男女職業不平等を
第3章 家族政策
1 家族政策─働く母親モデル
2 家族給付─選択の自由を経済的に保証する社会手当
3 カップル形態の多様化─脱結婚から同性婚の法制化へ
4 ひとり親過程─貧困の女性化
第4章 社会保障
1 老齢年金制度と男女格差
2 見えにくい家族介護者への支援 新たな動きが介護政策のすきまを埋める
3 女性と貧困─排除から包摂へ
Partie 2 女性の人権はどう守られているのか
第1章 女性の人権
1 フランスの人権保障の現在─ヨーロッパ人権条約及びEU法の重要性
2 性差別禁止におけるEU法および人権条約の実効性
3 差別─平等のはらむ矛盾とその是正
第2章 性とセクシュアリティ
1 避妊と人工妊娠中絶の権利をめぐる現状と課題
2 生殖補助医療─医学的不妊から社会的不妊へ拡大する利用希望者たち─
3 “フランス家族計画運動”団体の50年─女性の権利獲得のために
第3章 女性に対する暴力
1 カップルにおける暴力─取り組みの主役はアソシアシオン─
2 労働における暴力─セクハラ等の職場の暴力根絶に向けたEU、フランスの法的対応─
3 性的攻撃は助成に対する暴力である─改善しつづけるフランス法制─
4 人身売買・売買春は人間の尊厳に対する罪─根絶のための包括的取り組み─
Partie 3 女性市民が社会を変える!
第1章 教育
1 教育システムにおける女子と男子―「ともに学ぶ」学校の歴史
2 学校とジェンダー平等―学校における女子と男子の平等実現に向けた政策
3 学校におけるジェンダー平等の教育─女子と男子の間の「平等の文化」の構築と「性教育」─
第2章 あらゆる領域にパリテを
1 EUの男女機会平等政策とフランスのパリテ
2 パリテ法─政治の男女平等はどこまで進んだか
3 企業のパリテ、公務員職のパリテ
第3章 女性アソシアシオンの力
1 国際NGO「ヨーロッパ女性ロビー」─EUの男女平等政策と女性市民の力
2 アソシアシオンと女性─自発的な市民の社会参加
3 家族政策に市民の意見を提出─家族協会連合─
終章 日本のワーク・ライフ・バランスに向けて
コラム 男女平等制作を推進する体制
社会職業階層
「氏」の平等
欧州評議会と女性の人権
指令
強制結婚
一夫多妻
ジェンダー主流化
資料篇
参考文献リスト
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:小門 穂