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『手話の社会学―教育現場への手話導入における当事者性をめぐって』

金澤 貴之 20130810 生活書院,378p.

last update:20150406

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金澤 貴之 20130810 『手話の社会学―教育現場への手話導入における当事者性をめぐって』,生活書院,378p. ISBN-10:4865000127 ISBN-13:978-4865000122 3000+ [amazon][kinokuniya] ※ e19b. e02. l

■内容

(「amazon」HPより)
「手話を教育現場に導入してほしい」と望んできた当事者の主張は、なぜ聾教育の現場に反映されてこなかったのか?手話を自らの言語として生きる聾者は、「耳が聞こえない」存在としての聴覚障害者と同義ではない。手話を獲得し聾文化を体得して、聾者に「なる」のである。「聾者が聾者であること」の生命線とも言える、教育現場における手話の導入をめぐる意思決定のパワーポリティクスに焦点をあて、聾者にとっての手話の存否に関わる本質的問題に迫る。

■目次

はじめに

序論 第1章 「手話・口話論争」から日本手話の是非をめぐる議論へ
第2章 手話をめぐるディスコースの応酬に関する方法論的検討
第3章 本研究の目的
第4章 本研究の方法

第1部 「手話」の社会的構成に関する分析
第1章 聾をめぐるディスコース空間―聾者・聴者間の文化的コンフリクト
第2章 会話場面にみる聾者と聴者の関係性の検討)

第2部 「聾教育」というディスコース空間
第1章 「手話・口話論争」の構造的把握
第2章 聾学校というディスコース空間
第3章 指導法におけるクレイムの方向性に関する分析)

第3部 言語獲得期における手話の使用をめぐる議論の分析
第1章 他学部教員からみた幼稚部に関するディスコースの検討
第2章 幼稚部部会における合意形成プロセス
第3章 A聾学校における「聴覚手話法」構築過程)

第4部 学齢期における手話の使用をめぐる議論の分析
第1章 聾学校における日本手話導入をめぐる議論の検討
第2章 通常学校における情報保障としての手脇通訳の可能性に関する検討
第3章 聾重複児への対応をめぐる手話の使用に関する検討)

第5部 高等教育機関における手話通訳の導入をめぐる議論の分析
第1章 大学における合意形成プロセスに見る「聴覚障害学生支援」の性質
第2章 財源の確保と情報技術の活用の陥穽
第3章 情報保障としての手話通訳の性格
第4章 G大学における「手話通訳」導入の構築過程)

結論 第1章 本研究で得られた知見から示唆されること
第2章 本研究の方法論的上の意義
第3章 今後の課題
補章 構築主義アプローチによる聾教育の実践研究の可能性

引用文献

初出一覧

あとがき

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:クァク・ジョンナン
UP: 20150406 REV:
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