『ニューレフト運動と市民社会――「六〇年代」の思想のゆくえ』
安藤 丈将 20130713 世界思想社,324p.
last update:20140630
■安藤 丈将 20130713 『ニューレフト運動と市民社会――「六〇年代」の思想のゆくえ』,世界思想社,324p. ISBN-10:4790716015 3000+ [amazon]/[kinokuniya] ※ g03. p
■内容
戦後の民主化運動、60年安保闘争、学生運動、反戦運動… ニューレフト運動を中心に、50~70年代の日本の社会運動を概観し、それが市民社会に与えた正負の影響を考察。60年代の「生き方を問い直す」思想の軌跡の先に、市民の力の源泉を見出す。
■著者紹介
安藤 丈将[アンドウタケマサ]
1976年岐阜県生まれ、千葉県育ち。武蔵大学社会学部教員。専門は、政治社会学、社会運動論。早稲田大学政治経済学部卒。オーストラリア国立大学アジア太平洋研究学院修了(Ph.D.アジア太平洋研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
はじめに――「生き方の問い直し」の波の中で
序 章
1 高度経済成長と「規律化」
2 「日常性」の自己変革
3 ニューレフト運動の後退
4 調査の方法
第1章 戦後の民主化運動の時代――「日常性」の発見以前
1 一九六〇年までの民主化運動
2 帰郷運動
3 高度経済成長の中の青年
第2章 ニューレフト運動の形成――「日常性」を変える
1 安保闘争の「失敗」を超えて
2 自己変革の象徴としての直接行動
3 直接行動に反発するコミュニティ組織
第3章 ニューレフト運動の後退――「日常性」の自己変革が生んだ苦しみ
1 コミュニティを基礎にしたポリシング
2 国民にサービスする警察
3 生き方の問い直しが生んだ苦しみ
第4章 一九七〇年代のニューレフト運動――「日常性」の自己変革を深める
1 挫折からの再出発
2 地域の「生活民」から学ぶ
3 自己変革の鏡としてのアジア
第5章 「新しい政治」の不在とニューレフト運動
1 日本における「新しい政治」の可能性
2 「新しい政治の政党」になれなかった社会党
3 女性たちの選挙運動
4 住民運動と政党政治
結論
1 ニューレフトの言説の変遷
2 ニューレフト運動が残したもの
3 「生き方を問い直す」運動の未来
注
あとがき
参考文献
索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:安田 智博