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『「便利」は人を不幸にする』

佐倉 統 20130525 新潮社(新潮新書),188p.

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last update:20160819

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佐倉 統 20130525 『「便利」は人を不幸にする』,新潮社(新潮新書),188p.  ISBN-10: 4106037262 ISBN-13: 978-4106037269 1100+税  [amazon][kinokuniya]

■内容

「進歩」がエンドレスならば、私たちが満たされる日は永久に訪れないのか。科学技術は日々進歩している。 消費社会もまた、新しい「技術」や「便利」を生み出し続けなければならない運命にある。 「進歩」には益もあれば害もあることを知っていても、我々はそのゲームから降りることはできない。 「便利」と「幸福」の間の、ほどよい着地点はどのあたりにあるのか。「科学技術」と「人間」のあるべき関係を気鋭のサイエンティストがさぐる。

■目次

まえがき

第一章 欲望と、技術の進歩
きりのない欲望
総不幸量一定の法則
インドで感じたこと
ぼくの食生活とルイ一四世のそれ
機械仕掛けのトルコ人
知らないものは怖い

第二章 三月一一日の刻印
あの日以降
なくていいもの
誰もが被害者、誰もが加害者
小さなユニット
文明と実務の間
梅棹方式に代わるメゾ・システム

第三章 原子力ムラへ架かる橋
目利きの不在
個人の判断
正確な情報だけでは不充分
象をどうやって飼い慣らすか
学校で教える
聖徳太子の「十七条憲法」を

第四章 「便利」は共同体を崩壊させるのでしょうか?
オウム真理教裁判と原発事故
受益者か被害者か
善と悪の境目
コミュニティが薄まっていく

第五章 何もなくて豊かな島の理由
究極の便利な島で起きたこと
ぼんやりとした幸福な世界
日本人が買った小島
キンシャサ・シンフォニーの教え

第六章 不快なものの必要性
ガリレオにとっての望遠鏡
お掃除を超えた「ルンバ」
機械の視線
ロボットの自然選択
大局が苦手で局所が得意
不気味の谷

第七章 既得権益と透明性
ヴァンクーヴァーでバスに乗る
公務員を公募する国
異論への許容度

第八章 パッケージ化した科学技術の外側
雑種文化
言論の封殺
日本の原子力導入の「藪の中」
国家を超えて
普遍的科学技術と日本



あとがき

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:北村 健太郎
UP:20160819 REV:
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