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『私たちはなぜ税金を納めるのか――租税の経済思想史』

諸富 徹 20130525 新潮社(新潮選書),302p.

last update:20131012

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■諸富 徹 20130525 『私たちはなぜ税金を納めるのか――租税の経済思想史』,新潮社(新潮選書),302p.  ISBN-10: 4106037270 ISBN-13: 978-4106037276 \1400+税   [amazon][kinokuniya]

■内容

私たち市民にとって、納税は義務なのか、権利なのか? また、国家にとって租税は財源調達手段なのか、それとも政策遂行手段なのか? 17世紀イギリスの市民革命から21世紀のEU金融取引税まで、ジョン・ロックからケインズそしてジェームズ・トービンまで――世界の税制とそれを支えた経済思想の流れを辿り、 「税」の本質を多角的に解き明かす。国家と経済と私たちの行く先は? 21世紀必読の税金論!

■著者略歴

1968年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、京都大学大学院経済学研究科教授(専攻は財政学、環境経済学) (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

第一章 近代は租税から始まった――市民革命期のイギリス
戦争と税金
ホッブズとロックの租税論
史上初の所得税
アダム・スミスの消費税反対論

第二章 国家にとって租税とは何か――十九世紀ドイツの財政学
国家と個人は一心同体
ロレンツ・フォン・シュタインの租税理論
ルドルフ・ワーグナーの国民経済論・租税論
国家主導の功罪

第三章 公平課税を求めて――十九・二十世紀アメリカの所得税
所得税の成立と廃止 一八六一〜七二
共和党 vs. 民主党 一八七三〜九四
所得税をめぐる複雑な闘い 一九九五〜一九一三
税の「主役」交代 一九一四〜二六
戦争、民主主義、資本主義

第四章 大恐慌の後で――ニューディール税制の挑戦
世界大恐慌はなぜ起こったか
史上最強の政策課税
「政策手段としての課税」再考

第五章 世界税制史の一里塚――二十一世紀のEU金融取引税
資本主義経済システムの変貌
トービン税とは何か
EU金融取引税の挑戦

第六章 近未来の税制――グローバルタックスの可能性
世界の税制にいま何が起きているのか
国際課税のネットワーク
グローバルタックスの現在と未来

終章 国境を越えて

参考文献
あとがき

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:北村 健太郎
UP: 20131012 REV:
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