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『肉芽腫性皮膚疾患――サルコイドーシス・他の肉芽腫』
岡本 祐之・古江 増隆 編 20130418 中山書店,皮膚科臨床アセット,350p.
last update: 20140201
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■岡本 祐之・古江 増隆 編 20130418 『肉芽腫性皮膚疾患――サルコイドーシス・他の肉芽腫』,中山書店,皮膚科臨床アセット,350p. ISBN-10:4521733514 ISBN-13: 978-4521733517 15000+
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※ srd. n02.
■内容
(「amazon」より)
皮膚に肉芽腫性病変をきたす疾患について,病因・病態から診断・治療まで全般的に解説する.代表的疾患であるサルコイドーシスでは,皮膚病変はもとより,病因論や他臓器病変などの診療のために皮膚科医が知っておくべき事項にも項目を割いている.そのほかの非感染性肉芽腫(環状肉芽腫,AEGCG,リポイド類壊死症など)に加え,抗酸菌や真菌による感染性肉芽腫についても詳述している.
・皮膚における肉芽腫性疾患の集大成
・肉芽腫で括った類書はない
・サルコイドーシスも皮膚科の立場で解説
■目次
I 総論
1.肉芽腫の形成機序 内藤 眞
II サルコイドーシス
○疫学
2.サルコイドーシスの疫学 山口哲生
○診断
3.サルコイドーシスの診察手順 岡本祐之
○病因・病態
4.サルコイドーシスの病因
江石義信
5.サルコイドーシスと疾患感受性遺伝子 山口悦郎
6.サルコイドーシスの病態 猪俣 稔,吾妻安良太
7.サルコイドーシスと免疫 水野可魚
○皮膚病変 8.サルコイドーシスの皮膚病変の分類 澤田美月
9.サルコイドーシスの皮膚病変(1) 結節型皮膚サルコイド 高橋一夫
10.サルコイドーシスの皮膚病変(2) 局面型皮膚サルコイド 三井田 博
11.サルコイドーシスの皮膚病変(3) びまん浸潤型皮膚サルコイド 永井弥生
12.サルコイドーシスの皮膚病変(4) 皮下型皮膚サルコイド 筬井泰江
13.サルコイドーシスの皮膚病変(5) その他の皮膚サルコイド 濱崎洋一郎
14.サルコイドーシスの皮膚病変(6) 瘢痕浸潤 加藤典子
15.サルコイドーシスの皮膚病変(7) 結節性紅斑 中村晃一郎
16.サルコイドーシスの皮膚病変の病理組織 岡本祐之
○他臓器病変 17.サルコイドーシスの肺病変 杉山幸比古
18.サルコイドーシスの眼病変 宮永 将,望月 學
19.サルコイドーシスの心病変 森本紳一郎,加藤靖周,依田竜二
20.サルコイドーシスの神経病変 西山和利
21.サルコイドーシスの筋病変 熊本俊秀
22.サルコイドーシスのその他の病変 立花暉夫
○特殊なサルコイドーシス
23.Blau症候群と若年発症サルコイドーシス 金澤伸雄
24.Heerfordt症候群 山文和
25.Lofgren症候群 太田洋充,貫和敏博
○治療・臨床経過・予後
26.サルコイドーシスの治療(1) 内科の立場か 長井苑子
27.サルコイドーシスの治療(2) 皮膚科の立場から 水野可魚
28.サルコイドーシスの臨床経過・予後 榎本紀之,乾 直輝,須田隆文,千田金吾
III 環状肉芽腫
29.環状肉芽腫の概念と病因 末木博彦
30.環状肉芽腫の臨床症状 植田郁子
31.環状肉芽腫の病理組織 福本隆也
32.環状肉芽腫の治療と経過 馬渕智生
IV annular elastolytic giant cell granuloma(AEGCG)
33.annular elastolytic giant cell granuloma(AEGCG)の概念と病因 太田智秋
34.annular elastolytic giant cell granuloma(AEGCG)の臨床症状と病理組織 浅井 純
35.annular elastolytic giant cell granuloma(AEGCG)の治療と経過 寺木祐一
Column【症例紹介】糖尿病患者にみられたAEGCG 寺木祐一
V リポイド類壊死症
36.リポイド類壊死症の概念と病因 人見勝博,伊崎誠一
37.リポイド類壊死症の臨床症状と病理組織 新井 達
38.リポイド類壊死症の治療と経過 井川 健
VI 肉芽腫性口唇炎
39.肉芽腫性口唇炎の概念と病因 江藤宏光,勝岡憲生
40.肉芽腫性口唇炎の臨床症状と病理組織 石河 晃
Column【症例紹介】肉芽腫性口唇炎 石河 晃
41.肉芽腫性口唇炎の治療と経過 大谷稔男
VII その他の肉芽腫
42.リウマトイド結節 山本俊幸
43.異物による肉芽腫 堀口裕治
Column【症例紹介】異物肉芽腫 堀口裕治
44.悪性腫瘍による肉芽腫:腫瘍随伴性サルコイド反応 爲政大幾
45.血管炎と肉芽腫 陳 科榮
46.真菌による肉芽腫 望月 隆
47.抗酸菌による肉芽腫 人見勝博,伊崎誠一
48.BCG接種後の副反応:肉芽腫を中心に 又吉武光
49.顔面播種状粟粒性狼瘡 川名誠司
50.肉芽腫性酒さ 上尾礼子
51.皮膚コレステリン肉芽腫 田嶋安紀
52.帯状疱疹後肉芽腫 稲岡峰幸
■引用
■書評・紹介
(「amazon」から転載)
臨床皮膚科 Vol.67 No.10(2013年9月号) 書評より
書評者:鶴田大輔(大阪市立大学大学院医学研究科教授・皮膚病態学)
皮膚科臨床アセットシリーズは,私のお気に入りのシリーズである.総編集の古江増隆氏の序文にもあるが,「専門書でありながら肩の凝らない読み物」というポリシーが私の琴線に触れるのである.これまで発刊された書籍はすべて目を通しており,一部は私も分担執筆させていただいた.今回新たに,「肉芽腫性皮膚疾患」についての書籍が関西医科大学教授の岡本祐之氏の編集により刊行された.
(中略)
本書籍の大きな特徴は全345頁の約半分をサルコイドーシスに割いていることである.サルコイドーシスの疫学に始まり,診療・病因・分類・肉眼診断・他臓器病変・類縁疾患・治療と,網羅的にすべてのサルコイドーシスの領域をカバーする.常識的な部分を完全に記載するだけではなく,最新かつ最先端の学問的知見も確実にカバーできていると考える.また,その他の稀であるが重要な肉芽腫性疾患である,環状肉芽腫・annular elastolytic giant cell granuloma・リポイド類壊死症・肉芽腫性口唇炎・その他の肉芽腫についても,サルコイドーシスの執筆部分と同様に十分網羅的ではあるが,より簡潔に記載がなされている.以上から,文字どおり「これ一冊で」皮膚科専門医として恥ずかしくない知識が数日で得られることが確実であると考えられる.
執筆は,考えられる最高のメンバーであろう,多数の本邦の皮膚科医によりなされている.多数の著者で書かれた書物にありがちな記載の統一性の欠如は本書籍では全く見当たらず,おそらくチームワークのなせる技,プラス総編集の古江増隆氏,岡本祐之氏の綿密かつ繊細な細心の注意によるところであろう.
本書のなかで特に私が感銘を受けたのはサルコイドーシスの病因論である.アクネ菌(Propionibacterium acnes)のサルコイドーシス病変形成における役割について非常に詳細に書かれている.また,サルコイドーシスの各病型で特徴的な他臓器疾患の合併なども,今回初めて本書で学ぶことができた.そして治療についての項目では経験的なものだけではなく,病態生理に立脚した最新の治療についても触れられている.
私にとっては本書を通読することは発見の連続で楽しい体験であった.今後は,もっと肉芽腫についての講義を面白くできるかもしれない.また,該当患者への説明も,よりクリアカットにでき,しかも新しい治療法の提案もできるかもしれない.今後の診療,教育を楽しみにさせる良著であると確信し,自信を持って諸先生方,医学生に強く推薦する次第である.
■言及
*作成:
矢野 亮
UP: 20130510 REV: 20140128, 0130, 0201
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