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『還れぬ家』

佐伯 一麦 20130225 新潮社,441p. = 20151101 新潮社(新潮文庫),573p.

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last update:20160910

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■佐伯 一麦 20130225 『還れぬ家』,新潮社,441p.  ISBN-10: 4103814055 ISBN-13: 978-4103814054 2300+税  [amazon][kinokuniya]  → 20151101 新潮社(新潮文庫),573p.  ISBN-10: 4101342164 ISBN-13: 978-4101342160 790+税  [amazon][kinokuniya]

■内容

ほんとうは自分はこの家と和解していない。まだ還ってきてはいないのだ。 高校生のとき親に対する反発から家出同然で上京したこともある光二だが、認知症で介護が必要となった父、そして家と、向き合わざるをえなくなる。 さらに父の死後、東日本大震災が発生し、家を失った多くの人々を光二は眼のあたりにする……。 喪われた家をテーマに著者が新境地を拓いた長編小説。

■内容

十代で捨てた家だった。姉も兄も寄りつかない家だった。老父は心臓病を患い、認知症が進む。老母は介護に疲弊していた。作家は妻とともに親を支えることになった。 総合病院への入院も介護施設への入所も拒む父、世間体と因襲に縛られる母。父の死後、押し寄せた未曾有の震災。――作家は紡ぐ、ただ誠実に命の輪郭を紡ぎ出す。 佐伯文学の結実を示す感動の傑作長編。毎日芸術賞受賞。文庫解説はロバート・キャンベル。

■著者略歴

1959(昭和34)年、宮城県仙台市生れ。仙台第一高校卒。雑誌記者、電気工など様々な職に就きながら、1984年「木を接ぐ」で「海燕」新人文学賞を受賞する。 1990(平成2)年『ショート・サーキット』で野間文芸新人賞、1991年『ア・ルース・ボーイ』で三島賞、1997年『遠き山に日は落ちて』で木山捷平賞、 2004年『鉄塔家族』で大佛賞、2007年『ノルゲNorge』で野間文芸賞、2014年『還れぬ家』で毎日芸術賞、『渡良瀬』で伊藤整賞を、それぞれ受賞。

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:北村 健太郎
UP:20160910 REV:
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