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『科学の限界』

池内 了 20121110 筑摩書房(ちくま新書986),204p.

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last update:20161016

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■池内 了(いけうち・さとる) 20121110 『科学の限界』,筑摩書房(ちくま新書986),204p.  ISBN-10: 448006690X ISBN-13: 978-4480066909 740+税  [amazon][kinokuniya]

■内容

原発事故、地震予知の失敗は科学の限界を露呈した。科学技術が無秩序に発展し、高度に専門化してしまったことによる弊害が如実に現れている今こそ、科学の限界を見据える視点が求められている。科学に何が可能で、何をすべきなのか。科学の限界を、人間が生み出すものとしての限界、社会が生み出すものとしての限界、科学に内在する限界、社会とのせめぎ合いにおける限界の四つに分けて考察する。原子力エネルギーの利用に警鐘を鳴らしてきた著者が、3・11以後における科学の倫理を改めて問い直し、人間を大切にする科学への回帰、身の丈に合った等身大の社会と調和のとれた科学を提唱する。

■著者略歴

1944年生まれ。宇宙物理学。京都大学理学部物理学科卒業。同大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士(物理学)。 国立天文台教授、名古屋大学大学院教授などを経て、総合研究大学院大学教授。

■目次

はじめに

第1章 科学は終焉するのか?
十九世紀の「科学終焉」論
ホーガンの「科学終焉」論

第2章 人間が生み出す科学の限界
人間の英知の進化――三分の一の法則
人間の技術の進化――四〇分の一の法則
巨人たちの肩に乗って
生物学の時代
科学の捏造
心理的バイアス
反集団主義

第3章 社会が生み出す科学の限界
科学の制度化
科学の軍事化
科学の商業化
アカデミック・キャピタリズム
国家への依存
国家の威信
社会動向に左右される科学
地震予知
原子力ムラ
デュアルユース
科学と社会

第4章 科学に内在する科学の限界
不確定性関係
ブラックホール限界
不確定性関係とブラックホール境界から来る制限
不完全性定理
一回きりの事象
非線形関係
複雑系の不確定度
複雑系の新しい様相
シミュレーションの有効性と限界
確率・統計現象
疑似科学との違い
相関関係と因果関係
リスク評価
トランス・サイエンスの問題群
科学に代わる倫理はあるか

第5章 社会とせめぎ合う科学の限界
地下資源文明
地球環境問題
エネルギー資源問題
核(原子力)エネルギー問題
バイオテクノロジー問題
デジタル社会の問題
マンモス化問題

第6章 限界のなかで――等身大の科学へ
文化としての科学
人間を大切にする科学
等身大の科学
社会に向き合う科学者

あとがき

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■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:北村 健太郎
UP:20161016 REV:
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