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『憎むのでもなく、許すのでもなく――ユダヤ人一斉検挙の夜』

Cyrulnik, Boris 20120927 Sauve-toi, la vie t'appelle,Odile Jacob, 291p.
=20140310 林 昌宏 訳,吉田書店,341p.

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last update:20150409

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Cyrulnik, Boris 20120927 Sauve-toi, la vie t'appelle,Odile Jacob,291p. =20140310 林 昌宏 訳『憎むのでもなく、許すのでもなく――ユダヤ人一斉検挙の夜』,吉田書店,341p.  ISBN-10:4905497191 ISBN-13:978-4905497196 2300+税 [amazon][kinokuniya] ※ s03

■内容

1944年1月、フランス・ボルドー地方で、ナチスドイツによるユダヤ人一斉検挙が行われた。6歳だった著者は、自分に銃口を向けた大人に叩き起こされ、 トイレの個室の壁をよじのぼり、兵士の目を盗んで脱出し生き延びる。戦後も戦後もまた辛く長かった。孤児院を転々とし、貧困生活を乗り越えて医師になる。 40年間沈黙し続けてきた自らの壮絶な物語を静かに紡ぎ出した1冊。精神科医の立場から、トラウマをともなう記憶から逃れる方法も多角的に分析。 キーワードは「レジリエンス」「打たれ強さ」。世界10か国以上で翻訳刊行され、フランスで25万部を超えたベストセラー。 ユダヤ人迫害の歴史観や道徳心について議論されるきっかけとなった。

■目次

第一章 ユダヤ人一斉検挙
逮捕
思い出に意味を与える
ジャン・ボルド(ラボルドだったかもしれない)という偽名
逃げるしかない
納屋と仲間
超人の破壊
記憶の中のトラウマ
あの瀕死の女性は助かった
過去の囚人、そして生きる喜び
奇妙な明快さ
トラウマをともなう記憶
鮮明な記憶

第二章 悲痛な平和
あきらめるために書く
戦後とダンス
ロトの妻の物語
「戦争は悲惨ではなかった」
美と悲しげなゾンビ
十歳にして年寄り
心の中の神明裁判
まだ癒えぬ傷跡、心引き裂かれる思いの連続
精神的な脆弱性から得られるもの
過去を求めて
戦争は終わった

第三章 耐え難い記憶
自己分裂という脅威
思い出の葡萄酒
復元された過去
語る権利
寡黙という試練と共同体の物語
フィクションが真実を語るとき
美、戦争、悲しみ
証言するために書き記す
ちぐはぐな物語

第四章 周囲からの影響
トラウマの物語と文化的背景
現在の光に照らされ、物語が明らかになる
ジャズとレジスタンス
愛情あるいはイデオロギー
喪失感とユートピア
信仰を共有する
年寄りじみた子どものおしゃべり
プロレタリア文化
教師と運命

第五章 凍りついた言葉
過去の経験が、現在のあり方を左右する
へこたれない精神を養う支え
風向きが変わる多感な時期
十四歳にして政治活動に参加する
十六歳にして政治活動から足を洗う
凍りついた言葉
歴史的な記憶は、物語的な記憶とは異なる
凍った言葉が溶け出した
出来事の記憶と社会的な枠組み
社会的な環境の変化
憎むのでもなく、許すのでもなく

おわりに

訳者解題(林昌宏)

■引用

■書評・紹介

◆書評
『朝日新聞』2014年4月13日
『日本経済新聞』2014年4月27日

■言及



*作成:安田 智博 *増補:北村 健太郎
UP: 20140930 REV: 20150409
トラウマ/PTSD  ◇歴史記述   ◇国家/国境  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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