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『バリアフリー・コンフリクト――争われる身体と共生のゆくえ』

中邑 賢龍・福島 智 編 20120831 東京大学出版会,272p.
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■中邑 賢龍・福島 智 編 20120831 『バリアフリー・コンフリクト――争われる身体と共生のゆくえ』,東京大学出版会,272p.,ISBN-10: 4130520245 ISBN-13: 978-4130520249 2900+ [amazon][kinokuniya] ※

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物理的障壁だけでなく、制度、文化、意識の衝突や対立にあえて焦点を当てた、ひと味ちがう“バリアフリーの教科書"。

社会制度のバリアフリーは、科学の進展だけでは実現せず、また新しい問題の地平をひらきもする。人口内耳、障害者雇用制度、リハビリテーション……、立場によって目標が異なるばかりか、「争われる」バリアフリーすらある。東京大学のプロジェクトが発信する、現代社会の「バリアフリーのテキスト」。

【本書執筆者】
中邑賢龍、福島 智、星加良司、飯野由里子、熊谷晋一郎、近藤武夫、巖淵 守、上田一貴、大河内直之、大沼直紀、岡 耕平、田中みわ子、中野聡子

【「はじめに」(福島 智)より】
人間はつねに、種々の「バリア」とそれに伴う「コンフリクト」と共に生きてきたし、今も生きているし、これからも生きていかざるをえないだろうということだ。
では、どうすれば良いのか。本書はその端的な「回答」を示しているわけではない。ただ、障害(者)領域の問題を中心に、さまざまな具体的な材料をとおして現実のトピックをもとにして検討することで、「バリア」と「バリアフリー」さらに、「バリアフリー・コンフリクト」という、本来すべての人間に共通する普遍的なテーマに立ち向かうための、考え方の道筋やアプローチのヒントを提供できる内容になっていると思う。
一見、あなたにとって縁遠い問題に思える話題が、実は案外あなたの身近な悩みとかもやもやした疑問と繋がっている、ということに、きっと多くの読者はお気づきになるだろう。
内容(「BOOK」データベースより)
物理的障壁だけでなく、制度、文化、意識の衝突や対立にあえて焦点を当てたひと味ちがう“バリアフリーの教科書”。
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■目次

序章(中邑賢龍)
第I部 バリアフリー・コンフリクトの実状
第1章 バリアフリーはなにをもたらしたのか?(中邑賢龍)――「能力」の保障・代替・増強のいま
第2章 役立つはずなのに使われない……――支援技術の開発と利用の狭間(巖淵 守)
第3章 人工内耳によって「ろう文化」はなくなるか?――ろう者の言語権・文化権と「音を聞く権利」を両立させる(大沼直紀)
第4章 障害者雇用って本当に必要なの?――制度の功罪と雇用の未来(岡 耕平)
第5章 読み書きできない子どもの難関大学進学は可能か?――障害学生への配慮と支援の公平性(近藤武夫)
インターミッション:「障害者」って誰?
第II部 バリアフリー・コンフリクトの論理
第6章 障害者への割引サービスをずるいと感じるあなたへ――「公平性」をめぐるコンフリクト(飯野由里子)
第7章 障害者のアートが問いかけるもの――「表現」をめぐるコンフリクト(田中みわ子)
第8章 裁かれない人がいるのはなぜか?――「責任」をめぐるコンフリクト(星加 良司) 173-191
第9章 聴覚障害者のアイデンティティ・トラブル――テクノロジーの利用によって生じるコンフリクト(中野聡子)
第10章 「回復」と「代償」のあいだ――身体変容によって生じるコンフリクト (熊谷 晋一郎) 217-228
あとがき
読書案内
・安積 純子・尾中 文哉・岡原 正幸・立岩 真也 1990 『生の技法――家と施設を出て暮らす障害者の社会学』、藤原書店→1995 増補改訂版,藤原書店
竹内 章郎 20050224 『いのちの平等論――現代の優生思想に抗して』,岩波書店 253p. 2900+税 ISBN-10:4000221477 ISBN-13: 978-4000221474  [amazon] ※ be. e03.
……
コラム多数(上田一貴、大河内直之、ほか)
コラム19〈戦後のリハビリ史〉 熊谷 晋一郎 229-231


UP:20121229 REV:
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