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『ロスト近代――資本主義の新たな駆動因』

橋本 努 20120530 弘文堂,432p.


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橋本 努 20120530 『ロスト近代――資本主義の新たな駆動因』,弘文堂,432p. ISBN-10: 4335551525 ISBN-13: 978-4335551529 [amazon][kinokuniya] ※

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格差や貧困が進み、社会全体が劣化していく日本。近代的な勤労精神の喪失(ロスト)、ポスト近代的な欲望の喪失(ロスト)。
このような時代に、企業が利益を上げるにはどうしたらよいか、ビジネスチャンスをどのように広げていくのか?
いま起こりつつある日本社会の変容を的確にとらえ、ポスト近代社会の煮詰まった停滞を破り、3.11後の危機を第二の文明開化へと転換する。気鋭の社会学者が、「日本の未来図」を描く渾身の書下ろし現代社会論。

■目次

はじめに

第1章 近代・ポスト近代・ロスト近代
0 はじめに
1 不可能性の時代?
2 「近代」の駆動因
3 「ポスト近代」の駆動因
4 「ロスト近代」の駆動因
5 自然の本来的価値を求めて

第2章 ロスト近代 表層から深層へ
0 はじめに
1 社会の新たな変動がはじまった
2 自己愛消費の終焉
3 情報無料化の時代
4 第三領域の失効
5 シンボリックに発見される「貧困」
6 象徴的「貧困」を克服するために

第3章 格差社会論 ゼロ年代の中心
0 はじめに
1 ゼロ年代の格差論を振り返る
2 論者たちのスタンスからみえてくるもの
3 高齢化ゆえの帰結
4 「ポスト近代」社会の成功ゆえの帰結
5 鈍化した経済ゆえの帰結
6 「ロスト近代」の視点で考える

第4章 北欧型新自由主義の到来
0 はじめに
1 新自由主義化によって成功した北欧諸国
2 新自由主義の諸相
3 ロスト近代の社会秩序

第5章 ローマ・クラブ型恐慌への不安と希望
0 はじめに
1 サブプライムは問題の本質ではない
2 新自由主義と新重商主義
3 社会構造の理論
4 ローマ・クラブ型恐慌

第6章 グローバル化の逆説
0 はじめに
1 グローバリズムの歴史――過去二〇年間を振り返る
2 新自由主義の変容

第7章 3・11大震災と原発事故を考える
0 はじめに
1 文明の視点で考える
2 無責任の体制としての福島第一原発事故
3 安楽の全体主義を超えて

第8章 グリーン・イノベーション論
0 はじめに
1 原子力エネルギーからの脱却
2 自然エネルギー導入をめぐる思想理念
3 自然エネルギー促進のための制度理念
4 国と地方の役割分担

第9章 ロスト近代の原理
0 はじめに
1 アリストテレス主義の拡張
2 バイオミミクリー
3 環境市民:新たなロマン主義の誕生
4 高貴な野生人としての環境市民


あとがき
文献
索引


UP: 20121016 REV:
橋本 努  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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