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村上 潔 2012/03/31 『主婦と労働のもつれ――その争点と運動』,洛北出版,334p. ISBN-10: 490312715X ISBN-13: 978-4903127156 3200円+税
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[honto] ※ w02, h04, p10, h05, p12
┃洛北出版Webサイト内の書籍詳細ページ → http://www.rakuhoku-pub.jp/book/27156.html
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■内容
「主婦的状況」の過去と現在――
「働かざるをえない主婦」、そして「勤めていない主婦」は、戦後の日本社会において、どのように位置づけられてきたのか/こなかったのか? 当事者たちは、どのように応答し、運動してきたのか?
■目次
◆序 章
本書の問題意識と構成
問題意識
本書の構成
◆第1章
主婦は「働くべき」か? という問い
――「主婦論争」再検討
「主婦論争」の様相
「主婦論争」の問題点
「主婦論争」の新たな理解モデル
論争以後の、当事者による諸実践の意味
まとめにかえて
◆第2章
「主婦パート」は何が問題か
――初期パート労働評価について
高度成長期における「主婦」の「パートタイム労働」
パート労働への評価
論点の整理と問題の所在
まとめにかえて
◆第3章
「主婦性」と格闘/葛藤する主婦
――1970年代、東京都国立市公民館での実践
「主婦的状況」の探求
「主婦的状況」そのものの問題化
その後の「主婦的状況」をめぐる問題提起
まとめにかえて
◆第4章
「主婦的状況」を撃て!
――〈主婦戦線〉の/という戦い
〈主婦戦線〉の活動とその思想(1)
〈主婦戦線〉の活動とその思想(2)
〈主婦戦線〉の活動とその思想(3)
〈主婦戦線〉の思想の特徴
まとめにかえて
◆第5章
「パート主婦」は労働者である
――〈主婦の立場から女解放を考える会〉・〈パート・未組織労働者連絡会〉の奔走
〈主婦戦線〉、〈主婦の立場から女解放を考える会〉、〈パート・未組織労働者連絡会〉
パート問題は「労働問題ではなく主婦問題」
「働き続けるべき論」批判・「ひまつぶしパート」言説批判
パート問題は「主婦問題ではなく労働問題」
まとめにかえて
◆第6章
主婦だからできる「働き」?
――ワーカーズ・コレクティブのアポリア
主婦たちの労働実践としてのワーカーズ・コレクティブ
日本の労働者協同組合が抱える問題
ワーカーズ・コレクティブの現在的地平はどこにあるのか
ワーカーズ・コレクティブの今後の展望
まとめにかえて
◆終 章
働く/働かない/働けない、主婦と女性の行く末
諸論点へのアプローチ
いま、「主婦」を問題にすること
おわりに
あとがき
文献一覧
索 引
■書評・紹介・言及
◆堅田 香緒里 2013/07/25 「《書評と紹介》村上潔著『主婦と労働のもつれ――その争点と運動』」
『大原社会問題研究所雑誌』657(2013-07):58-61 http://rakuhoku.blog87.fc2.com/blog-entry-1059.html
◎堅田 香緒里(かただ・かおり)氏……埼玉県立大学社会福祉学科助教[*掲載時点]。社会政策、社会福祉学、ジェンダー論。
◆国広 陽子 2013/06/30 「《書評》村上潔著『主婦と労働のもつれ――その争点と運動』」
『社会学評論』253(64-1):141-142 http://rakuhoku.blog87.fc2.com/blog-entry-1064.html
◎国広 陽子(くにひろ・ようこ)氏……東京女子大学現代教養学部教授[*掲載時点]。女性学、ジェンダー研究。[リンク]
◆尾崎 日菜子 2012/12/02 「クイアと反原発のもつれから(書評:村上潔『主婦と労働のもつれ――その争点と運動』〔洛北出版〕)」
『PACE』7:70-79(PACE) http://she-says-distro.blogspot.jp/2013/03/blog-post_7.html
◆2012/12/01 「特集=誌上座談会 2012 この1年を振り返って」
『アイセル21 静岡市女性会館 図書コーナーだより』102(2012-12):2(編集・発行:NPO法人男女共同参画フォーラムしずおか) [PDF]
D 『主婦と労働のもつれ その争点と運動』(村上潔)は、戦後の主婦論争や運動、主婦パ―ト論を検証していて、読み深めたい1冊。
B 「パート労働の労働形態が、全労働者の条件を悪化させる危険性を孕んでいる」と、既に1970年代に論じられていたんだよ。にも関わらず日本の法政策は「(中流階級以上の)エリートキャリア女性と専業主婦を優遇し、その穴埋めをその他の不安定な女子労働力で補う」システムになっていったんだね。
D 従来の主婦モデルが崩壊した今、働かざるを得ない主婦、シングルマザーや独身ワーキングプア女性のためにも、女性の労働を正しく評価してほしいな。【抜粋】
◆2012/10/01 「「主婦の再就職」高まる関心 書籍続々」
『読売新聞』東京版朝刊19〔くらし〕面 http://rakuhoku.blog87.fc2.com/blog-entry-957.html
「主婦と労働のもつれ――その争点と運動」(洛北出版)は、立命館大講師の村上潔さんが、戦後の「主婦」の位置づけや主婦論争を解説し、今の時代にも続く、働く主婦の課題を論じている。【抜粋】
◆伊藤 弘喜(記者) 2012/08/23 「ワーカーズ・コレクティブ【下】 必要に応じ、多彩な事業」
『東京新聞』群馬版朝刊24〔地域の情報〕面 http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20120823/CK2012082302000179.html *リンク切れ
◆2012/08/01 「『主婦と労働のもつれ――その争点と運動』村上 潔/著 洛北出版 62/ム」
『講座案内 ウィングスきょうと』111《図書情報室新刊案内》 http://www.wings-kyoto.jp/publish/info/
職業の有無に関係なく、家事に主に関わる女性は主婦と呼ばれている。
本書では、女性の労働問題、意識――アイデンティティをどこに見出すのか――の問題など、主婦がどう論じ、論じられてきたかを整理し、働く女でもあり主婦でもある「パート主婦」の問題と、彼女らがどのような運動を展開したかをさらい、それらから導き出される課題と展望を描き出す。
女が自らの生き方を考えるときにおそらく必ず現れる「主婦」という在り様について、社会は主婦にどのような働きを期待し、主婦はどう働く/働かないのか、主婦ならではの働きとは何か、改めて考えてみたい。
◆宇城 輝人 2012/07/27 「印象に残った本・上半期の収穫から」
『週刊読書人』2949(2012-07-27):1面《特集:印象に残った本144冊――2012年上半期の収穫から(48人へのアンケート)》 http://www.dokushojin.co.jp/backnumber/2012%E5%B9%B47%E6%9C%8827%E6%97%A5%E5%8F%B7
村上潔『主婦と労働のもつれ』(洛北出版)は、古典的な主婦論争から現代のワーカーズ・コレクティブのアポリアにいたるまでの議論と社会運動を論じ、典型雇用に収まらない労働と生活と女性のもつれた関係に光を当てる。「主婦的状況」の片づかなさとコミュニティ・ワークの連続と断絶を考えるのに有益な良書。
◎宇城 輝人(うしろ・てるひと)氏……福井県立大学学術教養センター准教授[*掲載時点]。社会学・社会思想史。[リンク]
◆2012/07/25 「『主婦と労働のもつれ――その争点と運動』村上潔 著/洛北出版 3200円」
『ふぇみん』2996(2012-07-25):6面書評欄 http://www.jca.apc.org/femin/book/20120725.html#b
◆水越 真紀 2012/07/02 「《Book Reviews》村上 潔『主婦と労働のもつれ――その争点と運動』洛北出版」
『ele-king』(Web版) http://www.ele-king.net/review/book/002224/
◎水越 真紀(みずこし・まき)氏……1962年、東京都生まれ。ライター。編集者。RCサクセション『遊びじゃないんだっ!』、忌野清志郎『生卵』など編集。野田努編『クラブミュージックの文化誌』などに執筆。
◆小坂 綾子(記者) 2012/06/08 「主婦と労働――個人と社会 二極化の流れに警鐘|生の声届くシステムづくり課題|立命館大大学院講師 村上潔さんが本出版」
『京都新聞』朝刊15〔暮らし〕面 http://rakuhoku.blog87.fc2.com/blog-entry-917.html
◆國澤 静子 2012/04/29 「洛北出版 村上潔著『主婦と労働のもつれ』」
『主婦戦線「國澤静子WEB」関連画像&記述倉庫』 http://d.hatena.ne.jp/ari292929/20120429/1335680473
◎國澤 静子(くにさわ・しずこ)氏……無年金者同盟/女性と貧困ネットワーク/主婦戦線 [リンク]
◆深見 史 2012/04/28 「「主婦と労働のもつれ」 新刊案内、ホームページ新設」
『今日も一日行政書士』 http://fumifumi2323usa.cocolog-nifty.com/gyouseishosinikki/2012/04/post-b4ad.html *リンク切れ
◎深見 史(ふかみ・ふみ)氏……社会保険労務士・行政書士。著書に『マイグラント・ラブ――遠ざかる国境』など。[リンク]
◆濱口 桂一郎 2012/04/27 「村上潔『主婦と労働のもつれ』(洛北出版)」
『hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)』 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/post-2790.html
◎濱口 桂一郎(はまぐち・けいいちろう)氏……労働政策研究・研修機構労使関係・労使コミュニケーション部門統括研究員[*掲載時点]。[リンク]
■読者の反応/言及
◆尾崎 日菜子『吟醸掌篇 vol.3』発売中(@hinakoozaki)
◆尾崎 日菜子『吟醸掌篇 vol.3』発売中(@hinakoozaki)
◆尾崎 日菜子『吟醸掌篇 vol.3』発売中(@hinakoozaki)
◆汐月陽子(@soleilunepleine)
◆尾崎 日菜子(@hinakoozaki)
◆尾崎 日菜子(@hinakoozaki)
◆lavenderroom2009 2013/06/01 「図書室 「主婦と労働のもつれ」」
『Vegan☆Venus(*^^)v』 http://ameblo.jp/lavenderroom2009/entry-11542298582.html
◆grass 2012/10/18 「「主婦と労働のもつれ」ーその争点と運動ー」
『grassのつれづれ』 http://ameblo.jp/grass-grass17/entry-11375124142.html
◆人工知能(@decaderun)
◆goros(@goros5)
◆yoneda7542 2012/09/17 「村上潔『主婦と労働のもつれ』」
『エピローグのなかから』 http://turumura.exblog.jp/17974207/
◆yoneda ryo(@turumura)
◆hgwReoさんの感想・レビュー(読書メーター)
主婦が働くことについての争点と運動のまとめ。労働者としてよりも主婦として在りたがっていたパートさんのこと、少し理解できた。パートという働き方に主婦問題(女が否応なく置かれる主婦的状況)も労働問題も入り混じって未だに渦巻いていることにぞっとする。不況によって正規雇用の市場から閉め出される者が主婦だけでなくなってきた現在、労働の場において主婦という括りは解体されてゆくのだろうか。
[2012/08/04
https://bookmeter.com/reviews/21054634]
◆竹薮みさえさんの感想・レビュー(読書メーター)
◆尾崎 日菜子(@hinakoozaki)
◆尾崎 日菜子(@hinakoozaki)
◆mafuyun(@MafuyuMiyano)
◆天田城介(@josukeamada)
■自著紹介
◆村上 潔 2012/08/05 「【著書を語る 484】『主婦と労働のもつれ』」
『書標――ほんのしるべ』405(2012-08):2-3 *『書標』は〈ジュンク堂書店〉のPR誌
◆村上 潔 2012/06/29 「【ニュー・エイジ登場 378】主婦の割り切れなさと向き合う」
『週刊読書人』2945(2012-06-29):9面
[テキスト]/[画像]
◆村上 潔 2012/05/23 「研究センター関連の刊行物・書籍」
『立命館大学生存学研究センター メールマガジン』第2号(通巻38号)
http://archive.mag2.com/0001126512/20120523160000000.html
◆村上 潔 2012/05/21 「【自著紹介】村上潔『主婦と労働のもつれ――その争点と運動』洛北出版、2012年」
『社会文化通信』43(2012-02):7〔発行:社会文化学会〕
主婦の「働き」をめぐる評価・運動・実践においては、様々なレベルで複雑な力学が生じる。さらにやっかいなことには、その力学をすっきり解きほぐすことは、むしろこの問題の本質から遠ざかることにもなる。そこで本書では、〈主婦〉と〈労働〉が「もつれ」あう状況自体を正面から受けとめ、その構造と矛盾を一緒にあぶり出そうと試みた。「主婦的状況」という概念、それと「パート労働」との関係、主婦による自律的な「働き」の可能性と困難などを論じている。
■本書に関連する企画
◇kiyoshi murakami(@travelinswallow)
◆第76回西荻ブックマーク:「女子と作文・主婦と労働」
|日時:2014年1月26日(日)17:00〜19:00
|会場:今野スタジオマーレ[西荻窪]
|出演:近代ナリコ・村上潔
◆2013年2月テーマ展示「ともに担おう アンペイドワーク――アンペイドワークとは家事・育児・介護・地域活動・ボランティアなど、必要であるが金銭の対価を伴わない労働のこと」
|日時:2013年2月1日〜2月28日
|会場:とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ 情報ライブラリー
☆詳細 → http://www.toyonaka-step.jp/03_info_library/pdf/theme2012.pdf
◆ちいさな学校ブックレビュー:村上潔『主婦と労働のもつれ』
│日時:2012年9月16日(日)13:00〜16:00
│会場:ちいさな学校 鞍馬口(京都市北区)
│参加費:800円 お菓子つき
☆詳細 → http://www.facebook.com/events/433255943384428/
◇yoneda ryo(@turumura)
9月16日(日)13:00〜16:00 ちいさな学校ブックレビュー 村上潔「主婦と労働のもつれ」企画者が本を読んできてレジメにまとめ参加者に紹介します。事前に読んでこなくても大丈夫。紹介の後参加者間で話します。場所:ちいさな学校(寺町鞍馬口下る西入る)参加費:800円(おやつ付)
[2012年9月4日14:18 https://twitter.com/turumura/status/242854019180154880]
◇yoneda ryo(@turumura)
16日(日)13時からのブックレビュー『主婦と労働のもつれ』。主婦は働くべきか否かから始まる1950年代の主婦論争。女性が国や企業社会からどのように位置づけられてきたか。自律的な動きや問題意識がどのように展開されてきたか。お菓子用意しますので参加の方は一報いただけると嬉しいです。
[2012年9月12日15:52 https://twitter.com/turumura/status/245776807511617536]
◆2012年度立命館大学大学院先端総合学術研究科主催公開合評会企画:
村上潔『主婦と労働のもつれ――その争点と運動』を読む
|日時:2012年6月26日(火)16:20〜20:30
|会場:立命館大学衣笠キャンパス創思館302
☆詳細 → http://www.r-gscefs.jp/?p=2414
◇天田城介(@josukeamada)
【了】先日6月26日(火) 16:20〜、立命館大学で、公開合評会企画「村上潔『主婦と労働のもつれ――その争点と運動』を読む」を無事開催。台風で1週間延期しての開催だったため、少人数での合評会でしたが、とても建設的な議論の場となりました。http://www.r-gscefs.jp/?p=2414
[2012年6月28日18:08 https://twitter.com/josukeamada/status/218269754920673280]
■教育利用
◆一橋大学社会学部:佐藤文香ゼミ:2013年度
http://www.soc.hit-u.ac.jp/~sato/undergraduateseminar.html
■現代アートのパフォーマンスにおける使用
◆塚本 よしつぐ(2012/09/29|Facebookコメント)
パフォーマンスを企画した塚本佳紹です。解説を少しさせていただきます。
今回、家事が美術 第二幕 として、塚本のソロパフォーマンス と ゲストパフォーマーに大橋範子さんを迎え、セミ茶を飲むパフォーマンスデュオ、そして大橋範子さんのソロパフォーマンスをいたしました。一連の30分程の即興パフォーマンスの中で様々な思惑と錯誤、ハプニングがありました。[…]
僕の行為としては終始家事労働の最重要項目、掃除と片付けについての考察に徹します。散らかしながら片付けるパフォーマンスをしました。結果、余計散らかったな、というパフォーマンスが全体の印象ですが。
影を箒ではいたり、小さな所作や埃が全体に影響するパフォーマンスでした。
8ミリフィルムがもつれたり絡むところが、特に今回のテーマで、そのあたりが『主婦と労働のもつれ(村上潔著)』とも、もつれて来ます。[…]
[*コメント+記録写真:
https://www.facebook.com/pg/GALLERYwks/photos/?tab=album&album_id=387196401348582]
◆GALLERY wks.(2012年7月23日|Facebook)
◇GALLERY wks.(2012年7月23日|Facebookコメント)
*作成:村上 潔
UP: 20120503 REV: 0505, 0523, 0527, 0608, 0627, 0702, 0703, 0717, 0727, 0803, 0804, 0807, 0816, 0829, 0906, 0917, 1002, 1205, 1225, 20130512, 0602, 0702, 0707, 0819, 20180207, 0211, 0220, 0903, 20200217, 0425
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女性の労働・家事労働・性別分業
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主婦論争関連文献
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主婦/パート/労働(日本)
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主婦戦線
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パート・未組織労働者連絡会
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身体×世界:関連書籍
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BOOK