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『世界を動かしたアフリカのHIV陽性者運動――生存の視座から』

新山 智基 20111201 生活書院, 216p.
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last update:20120328

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『世界を動かしたアフリカのHIV陽性者運動』表紙画像


新山 智基 20111201 『世界を動かしたアフリカのHIV陽性者運動――生存の視座から』,生活書院,216p. ISBN-10:4903690857 ISBN-13:978-4903690858 3150 [amazon][kinokuniya] ※

*本書は、2011年度立命館大学学術図書出版推進プログラムの助成を受けて刊行された書籍です。
*定価(税込)3150→(約)3割引=2200円+送料でお送りいたします。→お送りできる本
*+1000円で、TAE01303@nifty.ne.jp(立岩)まで。cf.お送りできる本

■内容

内容(生活書院HPより)
世界で一番寿命の短い国々が集中する南部アフリカ。
ジンバブエ34歳、スワジランド35歳、ボツワナ36歳……目を疑うような数字の背景にあるHIV/AIDS問題。
今、そうした国々でも抗レトロウイルス薬(ARV)治療が開始され、急速に広がりつつある。
貧しい国々の「夢」を現実にしたものは、何だったのか。
なぜ、21世紀に入ってからのごく短い期間でARV治療が実施されるようになったのか。
歴史的変化を呼び起こしたHIV陽性者運動を跡付け、さらなるエイズ治療実現のための課題を抽出する。
補論=斉藤龍一郎、立岩真也

■目次

まえがき
序章
第1章 HIV陽性者の苦しみとエイズ対策の遅れ
 1 当事者によりそう対策の欠如(当事者の苦しみ):ザッキー・アハマットという生き方
 2 証言する裁判官:HIV陽性者エドウィン・キャメロンの見た南アフリカにおけるエイズ対策の課題
第2章 HIV陽性者運動の展開:NGO・ネットワーク組織の事例
 1 トリートメント・アクション・キャンペーン(TAC):南アフリカ
 2 ケニア・エイズと共に生きる女性たちのネットワーク(Kenya Network of Women with AIDS:KENWA)
 3 ナイジェリア治療アクション運動(TAM)の結成
第3章 アフリカのHIV陽性者運動がもたらした変革1(2000年以降の変革期):国際的な対応
 1 国連アフリカ経済委員会主催アフリカ開発会議:アディス・アベバ(2000年12月)
 2 世界エイズ・結核・マラリア対策基金(GFATM)(2002年1月)
 3 国際エイズ治療体制構築サミット最終報告書(2003年7月)
 4 3 by 5イニシアティブ
 5 アフリカ連合(AU)「エイズ・結核・マラリア・その他の関連する感染症に関するマプート宣言」(2003年7月)
第4章 アフリカのHIV陽性者運動がもたらした変革2:治療薬特許権とARVをめぐる動向
 1 エイズ治療薬特許権をめぐる問題
 2 ARVを巡る先進国での争い:シアトルWTO閣僚会議で表面化したエイズ治療薬と知的所有権の問題
 3 途上国でのエイズ治療の可能性を開く:ブラジルの挑戦
 4 南アフリカの農村部における草分け的ARV治療アクセス
 5 西ケープ州における抗レトロウイルス薬治療実施の錯綜する諸課題
終章 エイズに関わる当事者運動と生存
補論1 南の国々から広がる地球規模疾病負荷(GBD)との闘い 斉藤龍一郎
補論2 補足――もっとできたらよいなと思いつつこちらでしてきたこと 立岩真也
用語集
あとがき

■関連企画

◆2011/12/03土 「「アフリカ障害者の10年」セミナー:アフリカ社会と障害者――カメルーンの都市と森で暮らす障害者の生活から」
 於:立命館大学衣笠キャンパス創思館401・402

■言及

◆立岩真也 編 2014/12/31 『身体の現代(準)―試作版:被差別統一戦線〜被差別共闘/楠敏雄』Kyoto Books
 ※ご注文うけたまわり中→Kyoto Books


*作成:新山 智基
UP: 20111029 REV:20111203, 15, 20120117, 0221, 0328, 20150101, 20170212 
新山 智基  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK  ◇博士号取得者 
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