『医学と仮説――原因と結果の科学を考える』
津田 敏秀 20110917 岩波書店,岩波科学ライブラリー 128p.
last update: 20130421
■津田 敏秀 20110917 『医学と仮説――原因と結果の科学を考える』,岩波書店,岩波科学ライブラリー,128p. ISBN-10: 4000295845
ISBN-13: 978-4000295840 \1260 [amazon]/[kinokuniya] ※ a02m
■内容
内容(「BOOK」データベースより)
なぜタバコやピロリ菌が発がん物質と言えるのか。放射線被曝と、その後に発症したがんとの因果関係はどのように証明されるのか。公害事件で医学者の言動に潜む非科学性を問うてきた著者が、水俣病・タミフル・放射能など具体例を通して、「実験によるメカニズムの解明こそ科学」という一見すると妥当な考え方の問題点を示す。
■目次
1 科学の証明―因果は医者にも見えないので間違える(約五〇〇〇人を対象とした発がん研究
国際がん研究機関IARC ほか)
2 科学と実験―因果はDNAまで見ないと分からないか(自然科学と科学の目的
科学の基本用語 ほか)
3 科学と社会―因果推論の遅れがもたらす問題(日本で実際に起こった要素還元主義に基づく失敗例
森永ヒ素ミルク中毒事件 ほか)
4 科学と哲学―因果はなぜ見えないか(因果関係は難しいのか?ヒュームは原因を定義した ほか)
5 科学と仮説―因果を整理する(非巡回有向グラフDAGを描く交絡要因と別ルート ほか)
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:能勢 桂介