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『人種差別の世界史――白人性とは何か?』


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last update: 20190919

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■藤川 隆男 20110730 『人種差別の世界史――白人性とは何か?』,刀水書房,274p. ISBN-10:488708398X ISBN-13:978-4887083981 [amazon][kinokuniya]

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
藤川/隆男
1959年生まれ。1987年大阪大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、大阪大学大学院文学研究科教授。オーストラリアを主な研究領域とし、ネット上のデータベース、オーストラリア辞典やオーストラリア年表を運営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

◆立岩 真也 2022/12/20 『人命の特別を言わず/言う』,筑摩書房
◆立岩 真也 2022/12/25- 『人命の特別を言わず/言う 補註』Kyoto Books

 第2章★16 「分子生物学者が人種について語られてきたことを紹介し現在の知見からどこまでのことを言えるかを述べた本に『人種は存在しない――人種問題と遺伝学』(Jordan[2008=2013])。その第1章が「人種および人種差別に関する小史」。歴史についての本に『人種主義の歴史』(Fredrickson, George M.[2002=2009])。主には「白人性」を主題とする『人種差別の世界史――白人性とは何か?』(藤川隆男[2011])には文献案内があって、『人種主義の歴史』の(批判的な)読み方についても記されている。
 身体の差異がいくらかあって、そのことに関わる範疇化自体があっていけないわけではない。次に、その範疇・集団の間に、なにがしかの差異があること全般も――ないのにあるとされて、そのことでおおいに迷惑を被った人たちがいたのは事実であり、それは不当なことだが――否定される必要はない。これが基本だと考える。合衆国における黒人と白人の間に知能の差がある/ないという「IQ論争」について、またそれをどのように解するかについて(立岩[1997→2013a:460ff.]。
 では性差別と近代社会・資本制社会との関わりはどのように捉えられるか。『家族性分業論前哨』(立岩・村上[2011])に私の考えたことを述べた。属性に関わる差異・差別と政治・経済との間を因果関係で結ぶのは、ときにそう簡単なことではない。動物を巡ることについても、よく考えてみないとならないことがあるように思う。」


UP:20221230 REV:
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