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『心の傷を癒すということ――神戸…365日 増補改訂版』

安 克昌(あん・かつまさ) 201106 作品社,443p.

last update: 20140130

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安 克昌 201106 『心の傷を癒すということ――神戸…365日 増補改訂版』,作品社,443p. ISBN-10: 4861823390 ISBN-13: 978-4861823398 \1900+税 [amazon][kinokuniya] m

■内容

(「amazon」より)
大震災によって、人の心はいかに傷ついているのか? そして、復興によって癒すことはできるか? 阪神大震災の被災者の“心の叫び”と、生涯にわたり取り組みつづけた精神科医による、初めての大災害精神医学の臨床報告。阪神大震災の経験を、東日本大震災の被災地に生かすために。 サントリー学芸賞受賞作に、大幅増補した決定版! 著者が書き残した改訂を加え、さらに新たに阪神大震災および災害精神医学に関するエッセイや論考を大幅に増補し、そして著者と関係の深かった方々の文章を収録。 ●増補した内容 被災地の心の風景 震災から4年目の神戸――虚無感と希望 災害精神医学と心的外傷 ●寄稿:中井久夫、鷲田清一、川本隆史、河村直哉、田中究、宮地尚子 やがて被災地は、「ハネムーン期」を終えて「幻滅期」に入っていく……。 この「幻滅期」を越えて、私たちは再建に向かわなければならない。それは〈心の傷〉を見て見ないふりをして前進することではないだろう。多数派の論理で押しまくり、復興の波に乗れない“被災の当事者”でありつづけている人たちを、忘れ去ることではないはずである。“心の傷を癒すということ”は、精神医学や心理学に任せてすむことではない。それは社会のあり方として、今を生きる全員に問われていることなのである。(「復興にむけて」より要約) 「耳元で“助けて、助けて”という声がするんです。私も逃げるので精一杯だったんです。助けてあげられなかった。それで自分を責めてしまうんです……。私も死んでしまえばよかった。いつか、この“声”から解放されるんでしょうか……」(PTSD――Jさんの場合)

(「BOOK」データベースより)
PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむ被災者の「心の叫び」と、自らも被災しながら取り組みつづけた精神科医によって、阪神大震災の被災地から届けられた感動の“心のカルテ”。本書は、サントリー学芸賞受賞作に改訂を加え、さらに新たに阪神大震災および災害精神医学に関するエッセイや論考を大幅に増補し、そして著者と関係の深かった方々の文章を収録した決定版。

受賞歴
第18回(1996年) サントリー学芸賞・社会・風俗部門受賞

■目次

■引用

■書評・紹介

■言及

◆立岩 真也 20131210 『造反有理――精神医療現代史へ』,青土社,433p. ISBN-10: 4791767446 ISBN-13: 978-4791767441 \2800+ [amazon][kinokuniya] ※ m. [91]


UP: 20140126 REV: 20140130
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