『ふしぎなキリスト教』
橋爪 大三郎・大澤 真幸 20110520 講談社現代新書,352p.
last update:20110618
■橋爪 大三郎・大澤 真幸 20110520 『ふしぎなキリスト教』,講談社現代新書,352p. ISBN-10:4062881004 ISBN-13:978-4062881005 \882 [amazon]/[kinokuniya] ※ c30 971112sh
■内容
内容説明
キリスト教がわからないと、現代日本社会もわからない――。
イエスは神なのか、人なのか。
GODと日本人の神様は何が違うか?
どうして現代世界はキリスト教由来の文明がスタンダードになっているのか?
知っているつもりがじつは謎だらけ……
日本を代表する二人の社会学者が徹底対論!
内容(「BOOK」データベースより)
日本人の神様とGODは何が違うか?起源からイエスの謎、近代社会への影響まですべての疑問に答える最強の入門書。挑発的な質問と明快な答え、日本を代表する二人の社会学者が徹底対論。
著者について
橋爪大三郎(はしづめ だいさぶろう)
1948年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京工業大学教授。社会学者。著書に『はじめての構造主義』『はじめての言語ゲーム』(ともに講談社現代新書)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)などがある。
大澤真幸(おおさわ まさち)
1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学助教授、京都大学教授を歴任。著書に『ナショナリズムの由来』(講談社、毎日出版文化賞受賞)、『「正義」を考える』(NHK出版新書)、『量子の社会哲学』(講談社)などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
橋爪 大三郎
1948年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京工業大学教授。社会学者
大澤 真幸
1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学助教授、京都大学教授を歴任。著書に『ナショナリズムの由来』(講談社、毎日出版文化賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
まえがき
第1部 一神教を理解する――起源としてのユダヤ教
1 ユダヤ教とキリスト教はどこが違うか
2 一神教のGodと多神教の神様
3 ユダヤ教はいかにして成立したか
4 ユダヤ民族の受難
5 なぜ、安全を保障してくれない神を信じ続けるのか
6 法律の果たす役割
7 原罪とは何か
8 神に選ばれるということ
9 全知全能の神がつくった世界に、なぜ悪があるのか
10 ヨブの運命――信仰とは何か
11 なぜ偶像を崇拝してはいけないのか
12 神の姿かたちは人間に似ているのか
13 権力との独特の距離感
14 預言者とは何者か
15 奇蹟と科学は矛盾しない
16 意識レベルの信仰と態度レベルの信仰
第2部 イエス・キリストとは何か
1 「ふしぎ」の核心
2 なぜ預言書が複数あるのか
3 奇蹟の真相
4 イエスは神なのか、人なのか
5 「人の子」の意味
6 イエスは何の罪で処刑されたか
7 「神の子」というアイデアはどこから来たか
8 イエスの活動はユダヤ教の革新だった
9 キリスト教の終末論
10 歴史に介入する神
11 愛と律法の関係
12 贖罪の論理
13 イエスは自分が復活することを知っていたか
14 ユダの裏切り
15 不可解なたとえ話1 不正な管理人
16 不可解なたとえ話2 ブドウ園の労働者・放蕩息子・九十九匹と一匹
17 不可解なたとえ話3 マリアとマルタ・カインとアベル
18 キリスト教をつくった男・パウロ
19 初期の教会
第3部 いかに「西洋」をつくったか
1 聖霊とは何か
2 教養は公会議で決まる
3 ローマ・カトリックと東方正教
4 世俗の権力と宗教的権威の二元化
5 聖なる言語と布教の関係
6 イスラム教のほうがリードしていた
7 ギリシア哲学とキリスト教神学の融合
8 なぜ神の存在を証明しようとしたか
9 宗教改革――プロテスタントの登場
10 予定説と資本主義の奇妙なつながり
11 利子の解禁
12 自然科学の誕生
13 世俗的な価値の起源
14 美術への影響
15 近代哲学者カントに漂うキリスト教の匂い
16 無神論者は本当に無神論者か?
17 キリスト教文明のゆくえ
あとがき
文献案内
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志