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『身体と境界の人類学』

浮ヶ谷 幸代 20101103 春風社,233p

last update:20120418

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浮ヶ谷 幸代 20101103 『身体と境界の人類学』,春風社,233p.  ISBN-10: 4861102448 ISBN-13: 978-4861102448 \2200+税  [amazon][kinokuniya] ※ma

■内容

臓器移植、糖尿病、セクシュアリティ、老い、死など、魅力的なテーマと具体的な事例から、身体の不思議に迫る。

■著者略歴

医療人類学・文化人類学。2001年Ph.D.(学術博士)取得。2009年相模女子大学人間社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

第一部 表象される身体〈理論編〉
第1章 世界的身体 World Body
 1.身体感覚と文化
 2.社会とアナロジカルな身体
 3.マッピングされたい私

第2章 社会的身体 Social Body
 1.分類と秩序――抜けた髪の毛はなぜ汚いのか
 2.成人儀礼――「死と再生」の装置
 3.「食べること」と境界侵犯

第3章 政治的身体 Body Politics
 1.王の二つの身体から生-権力へ
 2.近代国家と規律・訓練化された身体
(1)身体管理の顕在化――違式註違条例
(2)身体管理の内面化――一望監視装置
 3.生-権力とセルフ・コントロール

第二部 実践する身体〈応用編〉
第4章 身体をめぐる自己と他者
 1.私とあなたは同じ?
 2.臓器はだれのもの?
 3.「ままならない私」との付き合い方
(1)「自分の中の他者」を外在化する
(2)「幻聴さん」との付き合い方

第5章 身体感覚を研ぎ澄ます
 1.数値と身体文化
 2.生活習慣病という名付け
 3.数値と身体技法
(1)「わかっているけどできない」
(2)数値をめぐる想像力
(3)身体感覚への気づき
 4.身体性と共同性
(1)ともに生み出す身体技法
(2)ともに身体に向き合う
 5.生-権力からはずれる身体

第6章 性の越境の多様性
 1.性別二元論と境界
 2.「性同一性障害」をめぐる意味づけ――日本の場合
(1)セクシュアリティにかかわる用語
(2)「男」と「女」――精神医学の扱い方
(3)性のグラデーション――当事者の「性」の捉え方
(4)残されている課題
 3. ヒジュラはヒジュラ
(1)「男でも女でもなく」――ヒジュラの聖なる世界
(2)「男でも女でもあり」――ヒジュラの生活世界
 4.性の多様性とアイデンティティ

第7章 老いることの意味
 1.求められる「活力のある高齢者像」
 2.耄碌とわすれること
 3.「そうかもしれない」の身体記憶
 4.「痴呆老人」の身体技法
(1)空間をマッピングする老人たち
(2)未分化の世界に生きる
(3)「モノ(身体、空っぽ)」の交換

第8章 顕在化する死
 1.隠蔽される死の向こう側
(1)「死」の何が隠蔽されているか?
(2)病院死は何をもたらすか?
 2.現代社会の遺体処理
(1)家族の「グリーフケア」――死化粧
(2)「生前のままに」――エンバーミング

終章 あなたの身体と〈つながる〉身体

あとがき

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:近藤 宏  *増補:北村 健太郎
UP: 20101114 REV: 20120418
医療人類学  ◇性(gender/sex)   ◇生‐権力  ◇臓器移植/脳死  ◇精神障害  ◇老い  ◇  ◇身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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