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『高齢者のウェルビーイングとライフデザインの協働』

鈴木 七美・岩佐 光広・藤原 久仁子 編 20101030 御茶の水書房,187p.

last update:20110818

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■鈴木 七美・岩佐 光広・藤原 久仁子 編 20101030 『高齢者のウェルビーイングとライフデザインの協働』,御茶の水書房,187p. ISBN-10:4275009029 ISBN-13:978-4275009029 \2520 [amazon][kinokuniya] ※ c04 ms n07

■内容

内容(「BOOK」データベースより)
「ウェルビーイング」(個人、事物、共同体における「心地よい生」)をキーワードとして、ローカルな場で暮らすふつうの人びとが、共生する社会(コミュニティ)について、アイディアを提示し、実践するライフデザインの協働の事例、基盤となる考え方や思想、問題点などに関し、高齢者の生活を素材として検討する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
鈴木 七美
国立民族学博物館先端人類科学研究部/総合研究大学院大学文化科学研究科・教授、博士(学術・文化人類学)。専門:歴史人類学、医療社会史、ライフデザイン研究

藤原 久仁子
大阪大学大学院人間科学研究科特任研究員、博士(人文科学)。専門:宗教人類学、カトリック文化研究

岩佐 光広
国立民族学博物館機関研究員、博士(学術)。専門:医療人類学、生命倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次

序――心地よい生を求めて

第1章 ケアする――ライフデザイン協働の時空間へ
 はじめに ウェルビーイングと時のデザイン
 第1節 人生区分の思想
 第2節 高齢者に適合的な産業創出とケアの展開
 第3節 往来の地における余暇の発見
 おわりに 余暇の共有と関わりとしてのケア

第2章 生を養う――ウェルビーイングの射程
 はじめに
 第1節 ウェルビーイングと福祉
 第2節 生を養う――教育の目的
 第3節 養生のコスモロジー――「心地よい生」の希求
 第4節 養生の時空――スコレーとウェルビーイング
 おわりに

第3章 寄り添う――福祉・教育の総合施設「楚洲あさひの丘」
 はじめに
 第1節 廃校から多機能複合施設へ
 第2節 高齢者と子どもが寄り添う場
 第3節 共同店――もうひとつのウェルビーイング
 おわりに――学校の思い出をこえて

第4章 つなぐ――災害復興地における地域社会づくりの取り組み
 はじめに
 第1節 長岡市山古志地域の概況
 第2節 全村避難から避難所での生活
 第3節 「帰村」からその後の生活
 第4節 考察――経験をつなぐ
 おわりに

第5章 広げる――日系高齢者施設のアウトリーチ
 はじめに
 第1節 広げる活動の基盤
 第2節 ライフデザインの実践例――退職者ホームにおける会食会プログラム
 第3節 長期ケア施設における関係性の広がり
 第4節 国境を越えた広がり――入居者の遺志の実現
 おわりに

第6章 夢みる――バンクーバーにおける移住高齢者の生活とコミュニティ
 はじめに
 第1節 「第二の人生」夢の実現――カナダへの退職移住
 第2節 カナダに賭けた若者の夢・女性の夢――カナダでの自己実現
 第3節 夢見ることの続き――移民として生きることと支援のネットワーク
 第4節 夢と現実――日本人高齢移住者の描くウェルビーイングとそのズレ
 おわりに

第7章 旅する――ウェルビーイングにおける「遊び」の重要性
 はじめに
 第1節 これからの社会のおける観光の重要性
 第2節 〈生〉の本質にふれる「遊び」――「労働 vs 余暇」の二元論を超えて
 第3節 「アクセシビリティのある観光」の取組事例
 第4節 コンヴィヴィアルな社会をめざして
 おわりに

第8章 探る――ブラジル日系高齢者のアイデンティティとウェルビーイング
 はじめに
 第1節 老いの文化のパイオニア――日系高齢者福祉ネットワークの成立
 第2節 デカセギと彷徨う老い
 第3節 終の棲家のエスノグラフィー――心地よい老い(ウェルエイジング)の模索
 おわりに

第9章 深める――「良い死」の外側へ
 はじめに
 第1節 良い死の二つの意味
 第2節 良い死の外側を生きる――ラオス低地農村部における生と死
 第3節 良い死と普通の死のはざまで
 おわりに

第10章 巡る――岡山県井原市「嫁いらず観音院」に託する高齢者の想い
 はじめに
 第1節 現代社会と「ぽっくり」信仰
 第2節 「嫁」はだれか
 第3節 下着の祈祷
 第4節 考察
 おわりに

第11章 渡る――世界や宇宙と響き合う物語へ
 はじめに ノーマライゼーションの目的を問う
 第1節 高齢者のウェルビーイングと住空間の展開
 第2節 施設の多機能化と地域への包摂
 第3節 夢がつくるざわめきの街――広がるライフケア・コミュニティ
 第4節 道行く人びと――マクロコスモスへの包摂に向けて
 おわりに

あとがき
執筆者紹介

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:樋口 也寸志
UP:20110818 REV:
ケア care ◇医療/病・障害と社会 ◇ノーマライゼーション/ノーマリゼーション normalization身体×世界:関連書籍 2010-  ◇BOOK
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