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『連帯の哲学 1 フランス社会連帯主義』

重田 園江 20101030 勁草書房,282p.

last update:20110511

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重田 園江 20101030 『連帯の哲学 1 フランス社会連帯主義』,勁草書房,282p. ISBN-10:4326351543 ISBN-13: 978-4326351541 \3045 [amazon][kinokuniya] ※ s05

■内容

内容紹介
連帯は、一方に国家の介入を拒否する自由放任主義、他方に革命を標榜する社会主義という深刻な社会分断の中で、自由と社会性の両立を目指す中庸を指す言葉として流行した。社会保障の理念的基礎となった連帯の思想は、実は20世紀福祉国家を再考するための視座をも提供する。思想誕生の現場に分け入り、その現代的意義を探る。

内容(「BOOK」データベースより)
聖人にもエゴイストにも徹しきれない私たちが共に生きていくための可能性としての連帯。異なる環境や立場に置かれた人々が納得できるルールと社会をどう構築すればいいのか。そのひとつの答えがここにある。

■目次

謝辞
  はじめに

序章 友愛と連帯――錯綜する同一性と差異
  はじめに
  1 友愛から連帯へ
  2 友愛における差異と相互性
  3 連帯の問い

第一章 エミール・デュルケム(Emile Durkheim 1858-1917)
  はじめに
  1 「分業」という視座――スミスとデュルケム
  2 分業の超経済的性格  
  3 機械的連帯と有機的連帯
  4 アノミーと異常形態  
  5 自発的な協働の社会  
  6 職業組合と機会の平等は両立するか?

第二章 レオン・ブルジョア(Leon Bourgeois 1851-1925)  
  はじめに  
  1 自然の連帯と人間社会の連帯  
  2 準契約quasi-contratと自由な合意  
  3 「社会への負債」の真意――衡平の確保  
  4 平等と均衡のための諸方策  
  5 相互性の向かう先  
  6 能力の不平等について

補章一 ピエール-ジョセフ・プルードンと連帯の哲学  
  はじめに  
  1 プルードンにおける相互性  
  2 相互主義の例としての保険――政府の役割  
  3 自己利益と相互性  
  おわりに

第三章 レイモン・サレイユ(Raymond Saleilles 1855-1912)  
  はじめに  
  1 産業社会と事故の変容  
  2 民事責任におけるフォート  
  3 フォートからリスクへ  
  4 社会はリスクに満ちている  
  5 誰がリスクを引き受けるべきか?  
  6 リスクの理論と連帯

補章二 連帯社会における「正常と異常」  
  はじめに  
  1 デュルケムとブルジョア  
  2 サレイユの刑法理論におけるリスク  
  おわりに

第四章 シャルル・ジッド(Charles Gide 1847-1932)  
  はじめに  
  1 ニーム派消費協同組合の形成  
  2 協同組合運動史におけるニーム派  
  3 ブルジョア消費組合  
  4 社会主義組合  
  5 ニーム派とロッチデール原則  
  6 ジッドと連帯主義  
  おわりに

補章三 相互扶助組織の歴史と連帯  
  はじめに  
  1 連帯の哲学におけるmutualiteの語義  
  2 相互扶助組合と職人組合  
  3 相互扶助組合とパトロナージュ  
  4 相互扶助組合の性格  
  5 労災、疾病、失業、老齢の保障――義務か任意か?  
  おわりに

終章 贈与と連帯  
  はじめに  
  1 『贈与論』を取り上げる意図  
  2 彼らは奇妙なまでに贈りあう  
  3 未開人は合理主義者か?  
  4 贈与は自由か?――全体的給付の体系  
  5 連帯と贈与  
  6 連帯の二側面
  おわりに――次なるテーマへ

あとがき

引用・参考文献
事項索引
人名・書名索引

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:大谷 通高
UP: 20110511 REV:
連帯 身体×世界:関連書籍  ◇BOOK
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