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『小児がんで子どもを亡くした親の悲嘆とケア――絆の再構築プロセスとソーシャルワーク』

三輪 久美子 20101001 生活書院,240p.

last update:20101028

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■三輪 久美子 20101001 『小児がんで子どもを亡くした親の悲嘆とケア――絆の再構築プロセスとソーシャルワーク』,生活書院,240p. ISBN-10:4903690628 ISBN-13:9784903690629 \3150 [amazon][kinokuniya]

■内容

■目次


はじめに

第1章 小児がんで子どもを亡くした親の経験
 第1節 問題の所在
  (1)親にとっての子どもの死
  (2)子どもを亡くした親をとりまく社会的状況
  (3)悲嘆研究への期待
 第2節 主観的経験をとらえる
  (1)当事者の視点から
  (2)母親と父親の両方の視点から
 第3節 子どもを小児がんで亡くすということ

第2章 悲嘆に関する先行研究
 第1節 キー概念の定義
  (1)悲嘆
  (2)悲嘆プロセス
 第2節 悲嘆プロセスに関する研究
  (1)海外における研究
  (2)日本における研究
 第3節 子どもを亡くした親の悲嘆プロセスに関する研究
  (1)海外における研究
  (2)日本における研究
  (3)残された課題と本書の位置づけ

第3章 質的研究法による調査設計
 第1節 質的研究法の視座とその特性
  (1)データに密着したグラウンデッド・セオリー・アプローチ
  (2)修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ
 第2節 調査の概要
  (1)調査協力機関
  (2)調査データの収集
 第3節 データの分析
  (1)分析の手順
  (2)概念生成の例示
  (3)信憑性と妥当性確保のための方法

第4章 子どもの闘病と死をめぐる親の主観的経験──子どもとの絆の再構築プロセス
 第1節 親の語りを分析する
 第2節 プロセスの全体像
  (1)ストーリーライン
  (2)結果図
 第3節 カテゴリーと概念によって親の内的変容プロセスを描き出す
  (1)一体化
  (2)混沌
  (3)諦念
  (4)内在化

第5章 母親と父親の違い
 第1節 違いが見られた概念
  (1)ともに闘う
  (2)闘病インフラ整備
  (3)精神状態の安定化
  (4)医療者との葛藤
  (5)悲しみの緘黙
  (6)悲しみの表出と共有
  (7)現実の直視
  (8)現実世界から手放す
  (9)内なる実在として新たに生かす
  (10)悲しみの社会化
  (11)悲しみの発作
 第2節 他者とのかかわり方の違い
  (1)「特別な他者」を求める母親
  (2)自分自身で対処しようとする父親
  (3)父親の変化
 第3節 子どもとの絆の安定化における違い
  (1)他者とのつながりの中で安定化していく絆
  (2)父親は時間を要する
 第4節 夫婦間のすれ違い

第6章 絆の再構築を支える援助
 第1節 分岐点と類型化
  (1)プロセス上の二つの分岐点
  (2)三つの類型
 第2節 プロセスに影響を及ぼす要因
  (1)第一の分岐点
  (2)第二の分岐点
 第3節 援助モデルの提示
  (1)援助の目標
  (2)援助の内容
  (3)援助の担い手
  (4)担い手間のネットワーク
  (5)中心的役割を担うソーシャルワーカー
 第4節 絆の再構築を支えるソーシャルワークの五つの視点
  (1)生態学的アプローチの視点
  (2)人間の変化と成長を見据えた視点
  (3)パートナーシップの視点
  (4)媒介的役割を重視する視点
  (5)アウトリーチの視点

第7章 援助実践にむけての展望と課題
 第1節 包括的な援助の取り組みにむけて
 第2節 当事者が担い手になることへの期待
 第3節 援助モデル応用への可能性
 第4節 本書の意義
 第5節 今後の課題

あとがき
参考文献

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:樋口 也寸志
UP:20101028 REV:
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