『ドクター佐々木のいっそタバコをやめちゃいませんか？』
佐々木 温子 20100920 日東書院本社，214p.
last update:20131208
■佐々木 温子 20100920 『ドクター佐々木のいっそタバコをやめちゃいませんか？』，日東書院本社，214p. ISBN-10:4528016923 ISBN-13:978-4528016927 [amazon]／［kinokuniya］ ※ sjs
■内容
（「amazon」より）
煙の世界から、より早く、より楽に脱出するには、この本が役に立ちます。喫煙習慣を健康保険を使って治療できるようになりました。
喫煙習慣は病気であると認定されたからです。病院の禁煙外来で行われる診療内容から適切な禁煙補助薬、そして賢い病院の選び方まで、
やさしく丁寧に解説します。
（「BOOK」データベースより）
病院の禁煙外来で行なわれる診療内容から適切な禁煙補助薬、そして賢い病院の選び方まで、やさしく丁寧に解説。
■目次
第1部 少しでも早く禁煙したいあなたへ 楽な禁煙のための自己アプローチ 13
1 病院へ行こう！ 15
1-1 私は病人? 17
1-2 喫煙は病気なのか? 21
2 喫煙が病気である理由 23
2-1 身体の病気「タバコの三悪―ニコチン、タール、一酸化炭素」 23
〈ニコチン〉 23
〈タール〉 25
〈一酸化炭素〉 28
〈その他の物質〉 29
2-2 脳の病気 33
3 悪の三角形「身体的依存」「心理的依存」「習慣」 36
p5
3-1 ニコチン依存の基本 36
3-2 報酬回路 38
3-3 自前のドーパミンが作られなくなってくる 41
3-4 不快な思いを消すための喫煙 43
3-5 深みにはまる脳 タバコを吸ってはじめて「普通の人」 49
3-6 ニコチン依存になりやすい理由 52
3-7 素直に受け入れてみませんか?「喫煙は病気」「自分は病人」57
4 禁煙外来 60
4-1 病院の探し方 60
4-2 健康保険を使って禁煙治療が受けられる条件 61
4-3 禁煙外来の流れ 64
〈受診予約〉 64
〈初診〉 65
〈再診(初診後2週、4週、8週)〉 67
〈最終診察日(初診後12週)〉 68
4-4 禁煙外来で使われる禁煙補助薬 70
〈ニコチンを含む製剤(ニコチン置換療法)〉 71
〈貼り薬ニコチンパッチ(商品名ニコチネルTTS)〉 73
〈飲み薬酒石酸バレニクリン(商品名チャンピックス)〉 79
4-5 禁煙外来の費用と薬の効果 83
5 禁煙外来で禁煙を成功させるための秘訣 84
5-1 喫煙衝動のコントロール 86
5-2 手に届く目標設定 86
5-3 禁煙手帳 87
〈禁煙してよかったこと〉 87
〈喫煙衝動〉 91
5-4 タバコを吸いにくい生活環境整備の工夫 92
5-5 つもり貯金 93
6 禁煙外来でうまくいかないとき 95
6-1 「身体的依存」が原因か 96
6-2 「心理的依存」が原因か 98
6-3 周囲の人とどう関わるか 100
7 OTC薬(一般用医薬品) 102
7-1 ニコチンガム(商品名 ニコレット、ニコレットミント、ニコレットクールミント、ニコレットフルーティミント、ニコチネルミント、ニコチネルフルーツ) 103
〈参考〉 106
7-2 ニコチンパッチ 107
〈ニコチネルパッチ〉 108
〈ニコレットパッチ〉 109
〈シガノンCQ〉 110
8 5点未満でも危ないあなたの健康 111
9 減煙、代用品はダメですよ 112
第2部 ハードコアスモーカーのあなたへ 意固地な自分への自己アプローチ
1 言葉のイメージ 禁煙、休煙、卒煙、終煙 119
2 覗いてみよう、頭の中の情報操作 122
3 あなたならどうする? 125
4 巧妙な戦略 128
5 ストレスとタバコ 131
6 その考え方は甘い！ 135
7 タバコの現実 140
7-1 ガン 140
7-2 心臓と脳血管、循環器の病気 143
7-3 呼吸器の病気 144
7-4 消化器の病気 146
7-5 腎臓・泌尿器の病気 147
7-6 耳鼻咽喉科、感覚器の病気 147
7-7 歯科の病気 148
7-8 皮膚、骨の病気・毛髪への影響 148
7-9 糖、脂質代謝系の病気 150
8 害の根源、酸化ストレスと慢性炎症 151
9 体重増加の恐怖 153
10 あなたの中の天邪鬼 156
11 死ぬときに後悔すること 159
12 もっと吸いづらい世の中が待っている 162
12-1 ひとつ目の理由―FCTC 163
12-2 ふたつ目の理由―受動喫煙(2次喫煙) 167
13 話題の3次喫煙 172
14 人類の危機か、4次喫煙 174
15 スモーキングドミノ 178
16 人間やっぱり損得勘定 180
17 タバコへの愛着の深層心理 185
18 禁煙を邪魔するあなたのこだわり 186
19 心機一転、今度の禁煙 189
20 世のため、人のため。そして、自分のために 190
付録1 「またタバコを吸っちゃった」とならないために 195
付-1 これは再喫煙? 198
付-2 もらいタバコ 199
付-3 油断大敵 200
付-4 好奇心は命取り 201
付-5 動機の確認 201
付-6 危ない酒席 202
付-7 当たり前にするタバコのない生活 203
付-8 罪悪感を思い出す 204
付録2 「タバコをやめて太っちゃった」とならないために 205
付-1 禁煙による体重増加の主な原因 206
付-2 体重増加を3キロ以内に抑える生活習慣 207
付-3 太らない食事の工夫 208
〈食事の時間〉〈食べ方〉 208
〈食事の内容と順番〉 209
〈食事の環境〉〈3食以外の食事〉〈食後の注意〉 210
付-4 運動の工夫 211
おすすめサイト 212
出典 213
■SJSに関連する部分の引用
（pp82-83）
バレニクリンは、ニコチン製剤が使えないような人にも使える薬ですが、精神神経症状として攻撃的になったり、気持ちが落ち込んだり、不安になったり、自殺を考えたりすることもあると報告されています。ただしこれらは、禁煙自体による離脱症状との区別がむずかしい部分もあります。
絶対に投与してはいけないわけではありませんが、統合失調症、双極性障害、うつ病などのある方には慎重投与が必要とされています。これらの病気で通院されている場合は、主治医に禁煙治療のことを話しておいてください。
薬との関連性はまだよくわかっていないのですが、米国では意識障害の報告があったために、[p83>パイロットに服用が禁止されています。このほか、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、多形紅斑、血管浮腫なども薬の添付文書には記載されています。重度の腎機能障害がある場合は、量の調節が必要です。
＊作成：植村 要