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『ふりまわされない――会社、仕事、人間関係がらくになる7つの物語』

信田 さよ子 20100916 ダイヤモンド社,192p.

last update:20110428

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信田 さよ子 20100916 『ふりまわされない――会社、仕事、人間関係がらくになる7つの物語』,ダイヤモンド社,192p. ISBN-10:4478009317 ISBN:978-4895143004 \1365 [amazon][kinokuniya] ※ m ac

■内容

私たちは、毎日決まった日課に沿って生きています。
決まった電車に乗り、決まった駅で降り、決まった道を歩く。そんな日常生活を送りながら、あまり気づいていないことがあります。
それは、世間で常識とされている考え方は、私たちにとって助けになるどころか、ときには苦しみを多くすることがある、ということです。それが自分にぴったりしていれば、苦しくなるはずがありません。
数え上げれば、数限りない常識が社会の中には存在しています。
「正しいことをしなさい」「まじめになりなさい」「自分に厳しくあれ」「決断力を持て」……これらの言葉は、日々の生活のすみずみにまで染みわたり、気づかないうちに私たちをふりまわしています。
私は現在、15年前に開設した原宿カウンセリングセンターで、年間700人近いクライエントと接しています。
約40年にわたるカウンセリング経験を振り返ると、印象的で忘れられない人たちの話が思い出されます。
彼ら彼女たちはみなまじめな人たちですが、例外なく、頭の中にある「これが正しい」という常識にふりまわされていました。
正しいことをしているはずなのに、何一つうまくいかず、どんどん追い込まれるだけで、行き詰まっていました。
真剣に生き、まじめに仕事に取り組んでいる人たちが、なぜ追い込まれてしまうのだろう? 私はしばしばこんな疑問を抱き、考え込んだものです。
本書では、その人たちがふりまわされている考えの正体をはっきりさせ、具体的な対応法を提案してみました。
「ふりまわされない」ということは、らく(=イージー)になることです。
苦しんだ末に燃え尽きたり、うつになったりしては本末転倒ではないでしょうか。
生き残っていくためには、ふりまわされず、イージーに生きることを大切にしましょう。
「自分を大切に思えて、らくに生きられるために何が必要なのだろう?」
そう考えていただくために、本書を書きました。
カウンセラーとしての長年の経験がそこにはいっぱい詰まっています。
これらを7つの物語に託してみました。そこには興味深い仕掛けとドラマがあなたを待っているでしょう。
お読みになれば、あなたはきっと少しでも元気になれるでしょう。そして、明日から生きていくためのヒントをつかみとっていただければ幸いです。(「まえがき」より)

(「BOOK」データベースより)
もう、他人の言葉に傷つかない…もう、むやみに自分を責めない…もう、何かにとらわれすぎない…生き残っていくためには、ふりまわされず、イージーに生きることを大切にカウンセラー歴40年のプロが贈る興味深い仕掛けとドラマ。
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■目次

まえがき
★1 イージー・イズ・ベスト! 善悪を超えて損得で生きる物語
・わからないことがあっても、上司に相談できずに部署で孤立
・どうして甘えてはいけないのか?
・「依存はダメ・甘えるな」→「上手な依存・上手な甘え」
・依存ではなく、他人のリソースを借りる
・「正しいか正しくないか×損得」4つの組合せ
・イージー・イズ・ベストな生き方
・それは、なまけもの、じゃないか?
・キャラは、善悪を超えて必要なもの
・自分を変える4文字熟語トレーニング
・果たして、「自分らしさ」ってあるの?
・パピルからあなたへ

★2 不安を操り、たくましく生きていく物語
・不安は、お餅に生えた青カビみたいなもの
・理想のマネージャー像とは?
・自分の問題に優先順位をつけられるか
・「望ましい未来像」という1つ目のお守り
・「安心できる場所」という2つ目のお守り
・「安心できる体験」の探し方
・「何があっても生きていける」たった2つのこと
・パピルからあなたへ

★3 コストなレンズを換え、疲れた自分をとことん休ませる物語
・自分を甘やかしてはいけない……
・緊張してしまうのは当然?
・人間関係のコストなレンズ、ベネフィットなレンズ
・「結論を出さないようにした」ことで起きた公私の変化
・“バリューフリー”に生きるとは?
・仕事の鬼でなくなることは、負け組になること?
・25年間続けてきた「自分チェックノート」
・まわり続けるハツカネズミ
・MBAホルダーの旅行者とメキシコ人漁師
・“強迫ちゃん”“緊張くん”…… 名前をつけると、外に出る
・パピルからあなたへ

★4 執着のネバネバから解き放たれる物語
・結婚と仕事の両方に執着して苦しい
・それは、執着ではなく“願い”
・「願いのリスト化」で変わること
・「選択の2」から「バランスの3」へ
・3つ目の願いの見つけ方
・タイムマシーンに乗る技法
・「もし3つの願いがかなったら」で現実が変わる?
・願いがあっというまにしぼんでしまう理由<br>・自分の願いを肯定すると、モチベーションが上がる?
・パピルからあなたへ

★5 “ノエスの魔法”で、本当の問題に近づく物語
・子どもが不登校で困っている
・気分を変えるのではなく、行動を変える
・夫の責任2、私の責任1
・どんよりした空気を吹き飛ばすたった1つの特効薬
・人間関係が本当にらくになる“ノエス”の魔法
・もう1人でがんばらなくてもいい……“不都合な土”を入れ替える方法
・パピルからあなたへ

★6 不安定な状態を“不安定パワー”に変える物語
・時間を区切って、“とりあえず保留”
・本当の人間の価値とは
・不安定=自然、スッキ

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:山口 真紀
UP:20110428 REV:
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