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『リズムと抒情の詩学――金時鐘と「短歌的抒情の否定」』

呉 世宗 20100831 生活書院,398p.

last update:20101028

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■呉 世宗 20100831 『リズムと抒情の詩学――金時鐘と「短歌的抒情の否定」』,生活書院,398p. ISBN-10:4903690598 ISBN-13:9784903690599 \5460 [amazon][kinokuniya]

■内容


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
呉 世宗
1974年生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了、博士(学術)。現在、東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP)特任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

■目次


序文 金時鐘を〈読む〉ということ──呉世宗『リズムと抒情の詩学』のために

序章 「短歌的抒情の否定」が目指すもの──「まみれることのない純粋な短歌」から、「垢じまない抒情」へ
 はじめに
 第一節 唱歌による実存と認識の変質
 第二節 日本近代詩歌からの影響──あるべき美の内面化
 第三節 本研究の視座
 第四節 本研究の構成

第一章 「短歌的抒情」の形成史
 第一節 『新体詩抄 初編』の役割──「音調」、「平常ノ語」、「本音」
 第二節 明治二〇年代における詩の形式と内容に関する議論
  二‐一 リズム形式についての諸議論‐音数律の限界
  二‐二 リズムと管理としての余情
  二‐三 形式から内容への重心移動
 第三節 形式と内容のナショナルな編成──日清戦争と詩
 第四節 リズムと抒情の循環──島村抱月の共同化するリズム
 第五節 時枝誠記のリズム理論──リズム抒情の認識への影響について
  五‐一 主体、素材、場面
  五‐二 「場面」としてのリズム

第二章 『乳色の雲』から『再訳朝鮮詩集』へ
 はじめに
 第一節 金素雲訳『乳色の雲』の受容の仕方──佐藤春夫を中心に
 第二節 「半創作」的翻訳とは何か──『朝鮮詩集』の基調
 第三節 「こころの翻訳」──「私」と対象の分節、自己触発
 第四節 金時鐘訳『再訳 朝鮮詩集』について
  四‐一 表現されたリズム
  四‐二 論理の工夫
  四‐三 対象と「私」――「心」の対象化、抒情をはずすこと、呼びかけ
 第五節 翻訳が認識に与える影響について──植民地状況を中心に

第三章 小野十三郎と金時鐘
 はじめに
 第一節 「リズム」と「音楽」について
  一‐一 リズムと生活
  一‐二 音楽――アララギ派と萩原朔太郎を中心に
 第二節 「批評」──言葉、生活、素朴さ、科学
 第三節 「批評」と「リズム」の関係
 第四節 金時鐘における小野受容について──「自然」と距離をめぐって

第四章 初期詩篇論──『長篇詩集 新潟』に至るまで
 はじめに
 第一節 『地平線』について
  一‐一 時代背景
  一‐二 『地平線』の表現について
 第二節 『日本風土記』について──距離の多様な表現

第五章 道と自己
 第一節 道と変身
  一‐一 「道」の問い直し
  一‐二 変身――記号化とそこからの逸脱
 第二節 内部と外部からもたらされる自己喪失の危機
  二‐一 擬態としての「日本語」と「擬態」としての自己の交錯
  二‐二 「あいつ」と「ぼく」の分裂―分身的関係
 第三節 「擬態」としての自己と朝鮮語の関係

第六章 意志について
 第一節 帰国事業について
 第二節 「あいつ」の意志について
 第三節 「ぼく」の意志について
  三‐一 「空洞」のような意志
  三‐二 停滞・逸脱を決意すること――「変身」する意志
 第四節 「変身」と「意志」に基づく言語実践──「日本語への報復」の現われ
  四‐一 「蛹」について
  四‐二 「変身」する「意志」の言語実践――日本語と「日本語」のダイナミクス

第七章 自己変容を通じた世界の開示──浮上する歴史と他者の生
 第一節 世界の開示(一)──日本
  一‐一 吹田―枚方事件
  一‐二 「脱糞者」と意志としての「悲哀」
  一‐三 もよおす身体と世界
 第二節 世界の開示(二)──故郷について
  二‐一 故郷と帰国船――つぶやきの行方
  二‐二 重層化する故郷
 第三節 世界の開示(三)──船から骨へ、済州島四・三事件を証言する詩
  三‐一 証言と詩の重なり合い
  三‐二 「船」――航海しないもの
  三‐三 「水死人」――無音なる残余
  三‐四 炎そして「船」――出来事の現われと喪失
  三‐五 骨から灰へ、灰から骨へ
結論 リズムと抒情の詩学

参考文献
あとがき

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:樋口 也寸志
UP:20101028 REV:
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