日本からブラジルに渡り、70余年。手強い大地・気候と格闘してきた老移民が、還暦を契機に小説の執筆を開始。遠く離れた故国の言語で刻み込むようにして作った物語は、いま日本国内で書かれ・読まれる小説とは異質の強さ、新鮮さをもつ――集英社「すばる」'08年8月号で紹介され、大きな反響を呼んだ孤高の移民作家・松井太郎、その代表作を編んだ待望の作品集。内容(「BOOK」データベースより)
若き日にブラジルに渡り、かの地で生き抜き、言語的孤立のなかで日本語で書き続けてきた孤高の作家・松井太郎。その代表的作品を編んだ待望の作品集。大河が流れるブラジル奥地を舞台に、日系移民二世の力強い生を通して、日本人が「日本人」でなくなる臨界点を描いた表題作のほか、4つの短編を収録。■目次