『質的研究の方法――いのちの“現場”を読みとく 』
波平 恵美子・小田 博志 20100730 春秋社,204p.
last update: 20110406
■波平 恵美子・小田 博志 20100730 『質的研究の方法――いのちの“現場”を読みとく 』,春秋社,204p.
ISBN-10:439333292X ISBN-13: 978-4393332924 \2100
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■内容
出版社/著者からの内容紹介
生老病死の現場に身をもって関わりつづけてきた文化人類学者
波平恵美子に、エスノグラフィー論の俊英が聴く、
質的研究の"コツ"と魅力と可能性。
わからなくなったとき、どうしたか、
伝えるために、どこまで調べたか--
固有のパーソナル・ナラティブが伝える経験の知に学ぶ。
「問題の見つけ方」から「フィールドワーク」まで。
●生活のなかに"問題の種"がある。
●自分の生活から現場を見る。
●データは決して使い捨てない。手元のデータを大切に。
●データはつねに持ち歩く。時と場所を変えて何度も眺める。
●批判から目をそらさない、ただしたじろがない。
●テーマはいつも「聞こえて」くる。
●どんな小さな研究にも、そのなかに世界が入っている。
●子どもの頃からの疑問を簡単に捨て去らない。
●「語ってもらえる私」になる。
●「相対化」が鍵。...
脳死臓器移植論や「ケガレ論」など、調査経験の実際に即し、選りすぐりのヒントや"コツ"も収録。質的研究者だけでなく、看護や教育などの現場に携わる人や記者・ライター・編集者などの生命(いのち)と言葉に携わる人々にきっと役立つ知恵のつまった1冊です。
内容(「BOOK」データベースより)
人間の生きられた現実を言葉にするために何を大切にし、何を調べ、何を語ればよいのだろう?文化人類学者波平恵美子に、エスノグラフィー論の秀英がたずねる、質的研究の“コツ”と魅力と可能性。
著者について
波平恵美子【語り手】=1942年福岡県生まれ。九州大学大学院博士課程単位取得満期退学、テキサス大学大学院博士課程修了(Ph.D取得)。お茶の水女子大学名誉教授、日本民族学会(現・日本文化人類学会)第19期会長。専門は文化人類学、医療人類学。著書に『ケガレの構造』『病気と治療の文化人類学』『脳死・臓器移植・がん告知』『医療人類学入門』『日本人の死のかたち』『いのちの文化人類学』『暮らしの中の文化人類学』、『質的研究STEP by STEP』(共著)『文化人類学』(編著)などがある。
小田博志【聞き手】=1966年香川県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程単位取得退学。ハイデルベルク大学で博士号(Dr.sc.hum.)取得。現在、北海道大学大学院文学研究科准教授。専門は文化人類学、平和研究、エスノグラフィー論。著書に『エス
ノグラフィー入門』、『ナラティヴ・アプローチ』『人類学で世界をみる』(ともに共著)など、訳書に『質的研究入門』(ウヴェ・フリック、共訳)がある。
■目次
T 質的研究のコツを聴く
第1章 問題の見つけ方1
第2章 問題の見つけ方2
第3章 質的研究におけるデータ
第4章 フィールドワークとは
U 経験を聴く
第5章 質的研究と実践の人類学
第6章 質的研究とアブダクション
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:八木 慎一