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『パウロ・フレイレ「被抑圧者の教育学」を読む』

里見 実 20100420 太郎次郎社エディタス,288p.

last update:20101205

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■里見 実 20100420 『パウロ・フレイレ「被抑圧者の教育学」を読む』,太郎次郎社エディタス,288p. ISBN-10:4811807367 ISBN-13:978-4811807362 \2940 [amazon][kinokuniya] e02 ※

■内容


・「BOOK」データベースより
人間が人間として生きることがかぎりなく困難な時代と社会―その重圧の下で非人間化を深める被抑圧者の自由への翻身の契機を探りつづけたブラジルの教育思想家パウロ・フレイレ。世界中で読み継がれているその主著を読み解く。
・「太郎次郎社エディタス」HPより
http://www.tarojiro.co.jp/index.html
「現代の古典」ともいわれ、世界中で読み継がれている教育思想と実践の書『被抑圧者の教育学』。
 ブラジルの教育思想家パウロ・フレイレの思想と方法は、死後、ますますその重要性が明瞭になってきている。人間を「非人間化」していく被抑圧状況の下で、人間が人間になっていく可能性を追求したフレイレの主著を、10のテーマから読み解く。オリジナル・テキストからの訳とともに。

■目次


序章 パウロ・フレイレとラテンアメリカの民衆文化運動

第1章を読む

 1 人間化と非人間化
    フレイレの「難解さ」
    価値の二項対立
    人間化と非人間化

 2 被抑圧者による解放
    元司教、パラグアイの大統領に
    解放の神学とキリスト教基礎共同体
    貧しき者への択び
    征服と同化

 3 人間であるということ
    人間という存在
    人と、モノの所有
    人格の完成

第2章を読む

 4 預金型教育をめぐって
    伝達か対話か
    預金型教育は文化侵略のパラダイムである
    預金型と銀行型

 5 死んだ時間と生きた時間
    時間の節約
    時間貯蓄銀行
    世界と、この世界のなかの私
    生きた時間

第3章を読む

 6 世界を読む──フレイレにおける識字
    絵を読む
    意識化のためのコード表示
    「隔たり」のなかの可能性
    言葉を採集し、学習プログラムをつくる

 7 参加型調査とは何か
    「生成テーマの調査サークル」から参加型調査へ
    参加型調査と人類学的な文化研究
    参加型調査とPRA
    民衆知とエスノ・サイエンス
    ともに世界にはたらきかける

 8 対話の諸条件
    フレイレの「愛」の思想
    謙譲と信頼

第4章を読む

 9 フレイレの革命論
    ペダゴジカルな過程としての革命
    教育者と革命家

 10 フレイレの遺産の受容
    新しい社会と新しい人間
    キューバ革命とラテンアメリカの現在
    批判の言語と可能性の言語
    北米でのフレイレの受容

 補章 『被抑圧者の教育学』序文について

 座談 〈伝えあい〉の文化を創りだすために
 文化総合──大沢敏郎さんへ
 あとがき

◆関連図書
Freire, Paulo 1970 Pedagogia do oprimido, Paz e Terra =197901 小沢 有作・楠原 彰・柿沼 秀雄・伊藤 周訳,『被抑圧者の教育学』,亜紀書房 ,324p.


■書評・紹介


http://d.hatena.ne.jp/t1mannen/20100410/
http://zaggas379.blogspot.com/2010/05/2010.html
http://we23randoku.blog77.fc2.com/blog-entry-1372.html



*作成:岩田 京子
UP:20101205 REV:
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