『社会の思考――リスクと監視と個人化』
三上 剛史 20100310 学文社,140p.
last update:20120905
■三上 剛史 20100310 『社会の思考――リスクと監視と個人化』,学文社,140p.
ISBN-10: 4762020613 ISBN-13: 978-4762020612 \1300+税
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■著者略歴
1952年京都府生まれ。京都大学文学部卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、神戸大学大学院国際文化学研究科教授、博士(文学)
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
■目次
はじめに
序章 〈個人と社会〉再考
第1節 結びついているのか、切れているのか?
第2節 社会的なもの、個人的なもの
第3節 リスクと監視
第4節 個人「と」社会
マクドナルド化と感情労働/方法論的集団主義
第1章 社会の“終焉”
第1節 ポスト近代と「社会」
(1)社会的なものの終焉
(2)モダニティとポストモダニティ
第2節 ポスト社会的な社会理論
(1)社会のコンテナ理論
(2)公共性の隘路
内部指向型、他人指向型、流動的アイデンティティ/ポストモダンと第二の近代/再帰的近代
第2章 個人化する社会
第1節 個人化論
第2節 個人の“終焉”
第3節 分割された個人
(1)分割可能なもの
(2)分割不能なもの
第3章 リスクと連帯
第1節 新しいリスク
(1)福祉国家とリスク
(2)リスクの個人化
第2節 福祉国家と連帯
(1)不安による連帯
(2)保険としての社会
リスク/ポスト福祉国家論/機械的連帯から有機的連帯へ/社会的事実
第4章 分割できない社会
第1節 リスク対応のパラダイム
(1)「道徳的社会」
(2)予見―予防―警戒
(3)リスク・フォビア
第2節 連帯の喪失
(1)グローバル化と連帯
(2)一つの社会
第5章 監視社会
第1節 監視と主体化
(1)新しい監視
(2)主体化
第2節 監視と統治
(1)データとモニター
(2)内面を回避した統治
世俗内禁欲と規律訓練
第6章 生権力と統治性
第1節 統治のテクノロジー
第2節 生権力/生政治
第3節 新たな統治
第7章 個人の意識と社会のシステム
第1節 人間と社会
(1)フーコーとルーマンの差
(2)「人間」の終焉
(3)個人と社会と人間
第2節 システムと道徳
(1)意識システムと社会システム
(2)道徳による統合の“断念”
目的合理的行為とコミュニケーション的行為/道徳的個人主義
第8章 “行為者とシステムは別れた”
第1節 社会的なものの純化
(1)創発特性
(2)現代人の自己意識
第2節 予定調和の終焉
(1)自己言及システム
(2)システムの自立化
(3)個人の包摂
創発特性/機能システム
第9章 「と」の論理
第1節 《ゲマインシャフトとゲゼルシャフト再び》
(1)切ることと結ぶこと
(2)《ゲマインシャフトとゲゼルシャフト》
(3)“我々―我―バランス”
第2節 “あらゆる分離にもかかわらず結合”しているゲゼルシャフト
(1)思想的偏向
(2)結合―分離―バランス
ジンメルの社会学/コミュニティとゲマインシャフト
第10章 社会の個人
第1節 デュルケーム的問題とポスト近代
第2節 人格と意識システム
第3節 結合と分離の反転
第4節 個人の〈個人化〉
身体
引用・参考文献
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:北村 健太郎