『「食べる」思想――人が食うもの・神が喰うもの』
村瀬 学 20100322 洋泉社,222p.
last update:20100712
■村瀬 学 20100322 『「食べる」思想――人が食うもの・神が喰うもの』,洋泉社,222p. ISBN-10:4862485219 ISBN-13:978-4862485212 \2415 [amazon] /[kinokuniya] ※
■内容
(「BOOK」データベースより)
私たちは「食べる存在」であるから、「われ思う、ゆえにわれあり」ではなく、敢えて、こう言わなければならない。―近代哲学が意識の外においてきた、「食としての存在」が「私」という存在を根本で支えていることの意味を根源的に問う。いのちと「食」をめぐる問題に一石を投じる問題作。
■目次
はじめに「われ食べる、ゆえにわれあり」―「一口サイズ」の問題へ―
T 人の食 「食べもの」とは何か
1「姿」として生きている生き物について
森崎和江さんの思い
2「獲物」としての生き物の全体図について
「野生」の次元
「狩猟」の次元
「家畜」の次元
「ペット」「動物園」の次元
3「食べる」という過程について
「おいしい」ということ
「料理」の次元
「食事」の次元
U 神の食 「供犠」という思考の考え方
1「神」とは「喰う神」のことである
2マヤ文明の「人身供犠」の儀式
3キリスト教も「食べる神」を―アンデス山中飛行機墜落遭難者の人肉食事件―
4アイヌの熊送り
5中沢新一『熊から王へ』への違和感
6「アブラハムとイサク献供物語」への疑問
7『金枝篇』の「王の息子の供犠」の話
8「食べもの」と「言葉」、「食べる神」と「話す神」
9子どもを食べる―『ヘヤ―・インディアンとその世界』―
10レヴィ=ストロースからの警告
V 吉本隆明の「食」への思いについて
1味わい深い吉本隆明の『食べもの探訪記』
2フォイエルバッハ「人間は彼が食べるところのものである」
3「すごい食べもの」について
4『アフリカ的段階について』と「人間を食べる」話
5「臓器移植」と「人食い」のイメージ
W 宮澤賢治と「食べる」童話
1『蜘蛛となめくぢと狸』
保阪嘉内への手紙
2『注文の多い料理店』
3『なめこと山の熊』
「熊の言葉」を聞くとはどういうことなのか
最後のシーン
X 「カニバリスム」批判
1映画『ハンニバル』
2映画『エイリアン』
3ゴヤ『わが子を喰うサトゥルヌス』
4絵本『おおきな木』
5童話「赤頭巾ちゃん」
Y 人を食べる「絵本」の怖さと楽しさ
1「おさんぽ」する絵本の楽しさと怖さ
「混合の生き物」と「現実の動物」
『ぞうくんのさんぽ』
『ロージーのさんぽ』
『もりのなか』
『おなかのすくさんぽ』
『ちびくろさんぼのおはなし』
2「食べる絵本」の楽しさと怖さ
『ぐりとぐら』―肉食する「ぐり」と「ぐら」―
『今日は子どもを食べてやる』―バナナを食べさせられるワニの子―
『はらぺこおなべ』―動物を食べるおなべの話―
『おなかのかわ』―人間を食べる猫の話―
Z 鳥山敏子の「にわとりを殺して食べる授業」批判
1「にわとりを殺して食べる」授業は何を教えていたのか
2「殺す」という言葉は正当か
3文化としての「獲る」「料理」「食事」の区別
4何を考えなければならないのか
5授業を受けた生徒の卒業後の記憶
6「いのちの尊さ」を学ぶ教育のあり方
あとがき
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:三野 宏治