『憲法教育と社会理論――立憲主義は現代教育に通用するか』
鈴木 弘輝 20091110 勁草書房,239p.
■鈴木 弘輝 20091110 『憲法教育と社会理論――立憲主義は現代教育に通用するか』,勁草書房,239p. ISBN-10: 4326653493 ISBN-13: 9784326653492 \2800 [amazon]/[kinokuniya] ※
■内容
内容(「BOOK」データベースより)内容
近代教育の抑圧から逃れなければならない。だから「自立」しなくてはならない。はたしてそうだろうか。様々な「教育テクノロジー」が進歩し、誰もがよりよい「教育方法」について論じている教育の現在のなかで。
著者略歴(「BOOK著者紹介情報」より)
- 鈴木 弘輝
- 1970年神奈川県生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。都留文科大学・首都大学東京非常勤講師。社会学博士
■目次
序章 「近代教育」からの解放? 追放? ――本書の問題意識について
「近代教育の限界」に関する議論
「日本の学校教育をめぐる状況」の一端
「近代教育」からの解放? 追放?
第1章 「憲法教育」とは何か――本書の目的と思考枠組について
「憲法教育」という言葉の意味
「二つの『社会』の並存」という考え方
本書の流れ
第2章 『現代社会』教科書が示す「社会」観――三つの「自己実現のための実践」を「立憲主義」によって検討する
「『社会』を教育する」ことの意味
『現代社会』教科書の内容
『現代社会』教科書と「立憲主義」
第3章 戦後日本の学校教育における「教育権」――「国民の教育権論」を検討する
「教育を受ける権利」=「教育権」をめぐる議論
「国民の教育権論」の内容
「国民の教育権論」の歴史的経緯
「国民の教育権論」の「社会」観
第4章 戦後日本の教育における「価値多元主義」――「国民の教育権論」を批判する「教育行政=制度論」を検討する
批判される「国民の教育権論」
デュルケムとロールズの「継ぎ木」
「教育行政=制度論」の「社会」観
第5章 「価値多元主義」を維持・展開する方策――「教育権の再生産論」と「切り札としての人権論」を取り上げる
再び批判される「国民の教育権論」
ブルデューの「再生産論」に依拠した「国民の教育権論」批判
教育システムの自律性
切り札としての人権論
「システムの自律性」への対抗
第6章 「価値多元主義」の実践へ向けて
ブルデューの来歴
『世界の悲惨』のブルデュー
晩年のブルデューの実践
二つのコミュニケーションの「乖離」
新たな「価値多元主義」に向けた「2つの『人間』観」の構築
新たな時代の「憲法教育」
あとがき/文献/索引
■引用
■書評・紹介
■言及
*作成:樋口 也寸志