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『リハビリの結果と責任――絶望につぐ絶望、そして再生へ』

池ノ上 寛太 20091010 三輪書店,190p.

last update:20110818

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■池ノ上 寛太 20091010 『リハビリの結果と責任――絶望につぐ絶望、そして再生へ』,三輪書店,190p. ISBN-10:4895903419 ISBN-13:978-4895903417 \1800 [amazon][kinokuniya] ※ r02

■内容

内容紹介
企業人として世界を相手に第一線で働いていた著者が事故に遭い、障害を負い、リハビリを受ける中で抱いた数々の疑問と葛藤。患者の意思はどこに反映されているのか?リハビリスタッフの一方的なアイデアプランになってはいないだろうか?そして一番大切な、リハビリの結果として、退院するときに患者やその家族を満足した気持ちにさせられているだろうか?結果に対するリハビリの責任とは-?実体験に基づき、リハビリの世界に対して一般社会の冷静な考察を交えて綴られている。
技術はもとより患者-医療者間のコミュニケーションを考えるきっかけとなる一冊。

■目次

第一章 家族旅行中の事故――闘いの始まり
 事故直後の記憶
   えっ!! たったのこれだけ!?
    なんだ? これは!?
    お見舞いの人の言葉で知る現実
   動かない身体のまま、転院
    一苦労のナースコール
    最初の転院
 
第二章 リハビリ技術の格差――わき上がる疑問と心の葛藤
 知りたかった症状
   決死の覚悟で臨むリハビリ
    激痛に耐える日々
    技術の格差への疑問
    自己破壊と誇り
   社会に対する疎外感、屈折する心
    傲慢な自分
    リハビリで感じる無力感
   受け入れられない現実
    絶望につぐ、絶望

第三章 繰り返されるゴールの見えないリハビリ
 リハビリにプロ意識はあるのか
    わき上がる疑念
   何もできない自分
    息子の介助に想う
    3回目の転院
 両親の病と兄妹の誓い
    姉弟で最大限の努力をすること
  父としての威厳と誇り
   父母から受け継いだもの
    父と母の最後の会話
    夫婦の以心伝心
    男たるもの、「潔し」をもって本文とすべし

第四章 リハビリの結果と責任
 信じられない看護師の言動
   感無量の食事
    ようやく差した一条の光
   リハビリに成功と失敗はあるのか
    今さらながら…
   疑問だらけの歩行訓練
    ブロック注射で痙性を抑制??
  本当に治療する気はあるのだろうか?
   企業の世界とリハビリの世界
   もはやこれまでの人生だったのか!
 
第五章 企業時代の夢
 会社を十社経営する!
    商売の三大要素「人」「物」「金」
   動き始めた一つ目の会社
   韓国、台湾と続く起業
    事故が起こって当たり前の道路
    台湾でのビジネス
   スピードを上げて近づいた夢
    銀河集団
 
第六章 辿り着いた最後の病院
 おうちに帰りましょうよ
    初めて感じるリハビリへの期待
    論理的でわかりやすい説明に納得
 創意工夫のリハビリ
    パソコンを打ってみる
    驚きの新築病院
   複視の手術
 
第七章 闘病生活の終わり
 健常者の世界と障害者の世界の間にある部屋
    夢を武器に戦闘開始
   リハビリスタッフの情熱に応えるために
   ついに自宅へ!
    新たな試練のプレゼント!?
    大きく変わった幸福感
   楽しくなければ、人生じゃない
    二つの世界にある一つの真実

第八章 現在の生活
 初めての笑顔
   障害受容を考える
    神様の所業

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:樋口 也寸志
UP:20110818 REV:
リハビリテーション身体×世界:関連書籍 2005-2009  ◇BOOK
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