『精神障害のある人々の自立生活――当事者ソーシャルワーカーの可能性』
加藤 真規子 現代書館,284p.
■加藤 真規子 20090930 『精神障害のある人々の自立生活――当事者ソーシャルワーカーの可能性』,現代書館,284p. ISBN-10: 4768434940 ISBN-13: 978-4768434949 \2100 [amazon] /[kinokuniya] ※
■内容
「BOOK」データベースより
「支援される人」の役割からの生還―言葉を奪われてきた人々、人生を奪われてきた人々が語り合い、聴き合い、体験的知識を分かち合うセルフ・ヘルプ活動の可能性。
■目次
序章 研究の目的と方法
第1章 戦後日本の精神医療保健福祉の展開
第1節 戦後日本の精神医療保健福祉の展開
第2節 障害者基本法の成立以後
第3節 精神障害者を取り囲む精神医療の構造的差別
第4節 精神障害者の自立生活の形成を妨げる法制度
第5節 関連法の改悪
第2章 NPO法人精神障害者ピアサポートセンターこらーるたいとうの実践と課題
第1節 セルフヘルプ・グループの意義
第2節 ピアサポートとピアカウンセリング
第3節 パターナリズムに抗して
第4節 ピアサポート実践を続けるために
第3章 アメリカ・マサチューセッツ州ボストン市の当事者活動
第1節 アメリカの精神障害がある人々のセルフヘルプ・グループの歴史と意義
第2節 アメリカ・マサチューセッツ州ボストン市におけるオルナタティブ運動とセルフヘルプ活動の現在
第3節 アメリカ・マサチューセッツ州の当事者活動についての考察
第4章 クロスアビリティ―自分との出会い
はじめに
第1節 カナダの精神障害がある人々のセルフヘルプ・グループの歴史と意義
第2節 カナダ・トロント市の精神障害がある人々の語り
第3節 語りの社会化
第4節 自分との出会い――私はなぜ踏みとどまっているのか
おわりに
第5章 当事者出身のソーシャルワーカーの可能性と課題
第1節 自立生活の実現という課題
第2節 なぜインタビュー調査なのか
第3節 当事者出身のソーシャルワーカーの生活と意見
第4節 エンパワメントの源泉を求めて
第6章 エンパワメントの可能性を求めて
第1節 語り合う・聴き合う関係性をめぐる歴史
第2節 精神障害との出会い
第3節 オーラル・ヒストリー
第4節 語り合う・聴き合う関係性の意義
終章 自立生活の展開に向けて
第1節 語り合う・聴き合う関係性の可能性
第2節 人権意識に立脚した自立支援法制度の構築へ
参考文献
あとがき
■書評・紹介・言及
◆立岩 真也 2015/01/01 「精神医療現代史へ・追記10――連載 107」,『現代思想』43-(2014-12):8-19
*作成:三野 宏治