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『どう生き どう死ぬか――現場から考える死生学』

岡部 健・竹之内 裕文 編/清水 哲郎 監修 20090520 弓箭書院,292p.


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■岡部 健・竹之内 裕文 編/清水 哲郎 監修 20090520 『どう生き どう死ぬか――現場から考える死生学』,弓箭書院,292p. ISBN-10: 4900354902 ISBN-13: 978-4900354906 \2100 [amazon][kinokuniya] ※ b et-t t02

■監修者紹介:出版社HP(http://www.kyusenshoin.com/shiseigaku.html)より

清水哲郎(しみず てつろう)
1947年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科上廣死生学講座教授。専攻、哲学・臨床倫理学・死生学。

■編者紹介:出版社HP(http://www.kyusenshoin.com/shiseigaku.html)より

岡部 健(おかべ たけし)
1950年生まれ。医療法人社団爽秋会理事長。東北大学医学部卒。静岡県立総合病院呼吸器外科医長、宮城県立がんセンター呼吸器科医長等を経て1997年、医療法人社団爽秋会を設立した。

竹之内裕文(たけのうち ひろぶみ)
1967年生まれ。静岡大学創造科学技術院・農学部准教授。東北大学理学部数学科卒、東北大学大学院文学研究科博士課程修了。専攻、哲学・死生学・生命環境倫理学。

■内容紹介
死を意識しない毎日の中で突然、自身や身近な人の死が迫ったとき、その動揺ははかりしれない。 かつて日本人の多くは自宅で死を迎え、死にゆく人、看取る人、ともに死を受けとめる文化を持っていた。在宅ホスピスという死の現場を共有する医療者・研究者である執筆者たちは、この失われた文化を探りつつ、死から逃げず、死と正面から向きあいながら生きていくとはどういうことかをさまざまな分野から解説する。

■目次

 はじめに
 序 どう生き、どう死ぬのか

 1章 在宅ホスピスの現場から
        延命至上主義からの脱却
     在宅ホスピスへの道
     臨床死生学という課題

 2章 看取りを支える、生を支える
     在宅ホスピスで働くこと
     体験からケアを学ぶ
     ホスピス・ケアと「生」

 3章 最期の選択
     あらかじめ決めるということ
     事前指示という意思決定
     事前指示の難しさ
     あらかじめ話しあう重要性

 4章 教育現場における生と死
     死の経験の欠如
     デス・エデュケーションから「死への準備教育」へ
     「死への準備教育」から「生と死の教育」へ
     「生と死の教育」から「生の教育」へ
     「生と死」を教える

 5章 死すべきものとして生きる
     「生」は「死」において輝く
     「死」から逃走する社会
     よく生きるということ
     死すべきものとしての人間

 6章 死すべきものの仕事
     「やり残された仕事」とはなにか
     生きることと死の恐怖
     「仕事」を通じた自己の再発見
     死にゆく人びとからのメッセージ

 7章 遺された言葉
     遺された言葉の前で途方にくれる
     正岡子規の病床の言葉
     日常語の中の死
     遺された言葉を手に取る

 8章 “あの世”はどこへ行ったか
     「お迎え」体験の実態
     現代日本人の宗教性と「お迎え」
     幕末・明治における死生観の変容
     “あの世”を語らない近代日本
     而して人情を如何せん

 9章 日本人の死生と自然
     近代的自然観に対する反省
     二宮尊徳における天道と人道
     「死して不朽」――吉田松陰の死生

 10章 死別の悲しみとそのかなた
     大切な人を喪うと
     死別後の悲嘆とは──夫を亡くしたとき
     どのように悲嘆に対処するか
     私たちにできること

 11章 受け継がれていく生
     死に直面する人間の苦悩
     世代継承性への臨床的アプローチ
     世代継承性への社会的アプローチ
     コミュニティにおける「いのち」の継承

 終章 人生の終りをどう生きるか
     厚労省のガイドライン
     意思決定のプロセス
     人生の終りをどう過ごすか
     物語りつつ生きる生における喪失

 あとがき
 文献
 索引
 
コラム紹介
(1)病院の思想
(2)ホスピス・緩和ケア
(3)告知とインフォームド・コンセント
(4)安楽死
(5)QOL
(6)死のタブー化
(7)死を詠む
(8)虫のしらせ
(9)自然死
(10)スピリチュアル・ケア
(11)イエ永続の願い

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:山本 晋輔
UP: 20090807 REV:
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