『麻薬とは何か―「禁断の果実」五千年史』
佐藤 哲彦・清野 栄一・吉永 嘉明 20090525 新潮社,246p.
■佐藤 哲彦・清野 栄一・吉永 嘉明 20090525 『麻薬とは何か―「禁断の果実」五千年史』,新潮社,246p. ISBN-10: 410603638X ISBN-13: 978-4106036385 1260 [amazon]/[kinokuniya]
■詳細
人類が麻薬の王様コカイン&ヘロインと出会うのは、19世紀の欧州、産業革命と帝国主義の時代だった。
一方、米国は麻薬を犯罪化して、禁酒法という壮大な実験を開始した。
そして戦後日本は覚せい剤大国となり、米国西海岸ではLSDが若者文化の狂騒を生む…。
叙事詩に記されたアヘンから、現代のジャンキー問題や薬理学まで、ドラッグの五千年史を読み解く。
■目次
序章 麻薬―精神に作用するクスリとは?
第1章 麻薬・文明・万能薬―薬物の原初的使用とその伝播
第2章 コカインとヘロイン―十九世紀欧州の発明
第3章 ドラッグのアメリカ―“理想の国家”と麻薬の犯罪化
第4章 覚せい剤と日本―もうひとつの戦後史
第5章 LSDとヒッピー、エクスタシーとレイヴ
終章 麻薬と人類の未来
■著者紹介
佐藤哲彦[サトウアキヒコ]
熊本大学文学部教授。1966年神奈川県生まれ。京都大学文学部を卒業後、出版社勤務を経て、京都大学大学院へ。博士(文学)。専門は社会学。著書に『覚醒剤の社会史―ドラッグ・ディスコース・統治技術』(東信堂、日本犯罪社会学会奨励賞受賞)などがある
清野栄一[セイノエイイチ]
作家。1966年福島県生まれ。慶應大学経済学部卒業。20代はじめから世界を旅しながら数多くの作品を執筆、「ロード・ノヴェル」と名付ける。95年「文學界」新人賞受賞。DJとしても活躍している
吉永嘉明[ヨシナガヨシアキ]
ライター、編集者。1962年東京都生まれ。明治大学文学部卒業。大学生時代から各種薬物を体験するが、20代ですべての使用を断つ。「別冊宝島」や『危ない1号』などの編集・執筆に携わる
*作成:篠木涼