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『自殺と向き合う』

浅野 弘毅・岡崎 伸郎 編 20090525 批評社,メンタルヘルス・ライブラリー24,197p.

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浅野 弘毅・岡崎 伸郎 編 20090525 『自殺と向き合う』,批評社,メンタルヘルス・ライブラリー24,197p. ISBN-10: 4826505043 ISBN-13: 978-4826505048 1890 [amazon][kinokuniya] ※ s01.

『自殺と向き合う』

■目次

内容紹介 http://www.hihyosya.co.jp/isbn978-4-8265-0504-8.html

 精神科医療は自殺といかに向き合うのか。人はなぜ自殺するのか。自殺は予防できるのか。自殺対策基本法や自殺総合対策大綱は機能しているのか。
 1998年に自殺者数が3万人(年間)を超えて以来、大きな社会問題としてクローズアップされた。日本は、旧ソ連邦、東欧諸国についで先進国ではもっとも自殺率の高い国だが、自殺率は完全失業率と恐ろしいほど一致している。中高年世代の男性の自殺増加が全体の自殺率を押し上げているが、この間の市場原理主義の台頭によって旧来の価値観(終身雇用制、年功序列賃金体系)が崩壊し、成果主義と自己責任・自己決定という国や企業の責任放棄に近い政策(非正規雇用、請負・派遣労働の自由化)によって格差は増大し、自殺大国に変貌したと言える。バブル崩壊後の地域や家族関係の崩壊によって、拠るべき心の絆を断たれてしまった多くの人は、うつ病態から自殺へと駆り立てられるケースが圧倒的に多い。精神科医療の質的・量的充実と医療機関へのアクセスの利便さ、そしてメンタルヘルスについての普及・啓発によって自殺予防の方法を多面的に検証する。「精神医療」53号の特集=「自殺と向き合う」に新たな書き下ろし原稿を収録した総力編集。

■目次

[巻頭言]精神科医療は自殺と如何に向き合うのか(岡崎伸郎)
[座談会]自殺をどうとらえるか立岩真也雨宮処凛+岡崎伸郎+浅野弘毅[司会]) :13-54
労働者の自殺対策(島悟+高野知樹+吉村靖司)
自殺、その社会構造的問題に立ち向かうために(清水康之)
自殺に向き合う(渡邉直樹)
自殺対策における精神科救急医療の役割(大塚耕太郎ほか)
自殺抑止力について?いのちの電話は役に立っているのか(斎藤友紀雄)
自殺と向き合う?臨床の場から(小高晃)
自殺(予防)をめぐる「物語」としての精神医学的知識の普及と自死遺族(藤原信行) :119-128
自殺予防の原則と断想(岡村達也)
仙台市の高齢化団地における自殺一次予防の地域介入事業について(粟田主一)
『自殺対策白書』を読む(浅野弘毅)
資料1 自殺対策基本法
資料2 自殺総合対策大綱

■書評・紹介・言及

◆立岩 真也 20140825 『自閉症連続体の時代』,みすず書房,352p. ISBN-10: 4622078457 ISBN-13: 978-4622078456 3700+ [amazon][kinokuniya] ※


UP:20090526 REV:20140821:
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