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『思考する言語(中)――「ことばの意味」から人間性に迫る』

Pinker, Steven 2007 The Stuff of Thought.
=20090330 幾島 幸子・桜内 篤子,日本放送出版協会,328p.

last update:20100705

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■Pinker, Steven 2007 The Stuff of Thought.
=20090330 幾島 幸子・桜内 篤子 『思考する言語(中)――「ことばの意味」から人間性に迫る』,日本放送出版協会,328p ISBN-10:414091131X ISBN-13:978-4140911310 \1218 [amazon][kinokuniya] ※

■内容

◇出版社/著者からの内容紹介
名前の流行はなぜ起きるのか?
世界的認知科学者が、ことばと世界の関わりを解き明かす。
思考の仕組みが見えてきた。

人が世界を認知し、思考する際に欠かせないのが、「物質」「空間」「時間」「因果」という生得的概念である。
名前、前置詞、動詞、時制などの検討から、言語に組み込まれた概念を詳しく分析し、人の心は幾何学的な世界把握とは異なり、目的や意図に沿って、対象物や出来事を柔軟に捉えることを明らかにする。
また、現実世界を異なるフレームで解釈するためのメタファーは、政治や科学などの複雑な問題を理解し、推論する上で有効であると示す。さらに、ことばと人間心理・社会の間のダイナミックな関係を、人の名前や流行語を切り口に具体的に考察する。

◇内容(「BOOK」データベースより)
人が世界を認識し、思考する際に欠かせないのが、「物質」「空間」「時間」「因果」という生得的概念である。名詞、前置詞、動詞、時制などの検討から、言語に組み込まれた概念を詳しく分析し、人の心は幾何学的な世界把握とは異なり、目的や意図に沿って、対象物や出来事を柔軟に捉えることを明らかにする。また、現実世界を異なるフレームで解釈するためのメタファーは、政治や科学などの複雑な問題を理解し、推論する上で有効であると示す。さらに、ことばと人間心理・社会の間のダイナミックな関係を、人の名前や流行語を切り口に具体的に考察する。

◇著者について
[著者]
スティーブン・ピンカー(Steven Pinker)
 現在、ハーバード大学心理学研究室教授。視覚認知と幼児の言語獲得についての研究により、米国心理学会から「Distinguished Early Career Award」、および、「McCandless Young Development Psychologist Award」受賞。2004年にタイム誌の「世界でもっとも影響力のある100人」のひとりに選ばれた。
 主な著書に『言語を生みだす本能』、『心の仕組み』、『人間の本性を考える』(以上すべてNHKブックス)など。
[訳者]
幾島幸子(いくしま・さちこ)
 早稲田大学政経学部卒業。翻訳家。主な訳書に『マルチチュード』(ネグリ=ハート/NHKブックス)など。
桜内篤子(さくらうち・あつこ)
 ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)卒業。翻訳家。

■目次

第四章 世界認識の四つの方法――物質・空間・時間・因果
1 カントの四つのカテゴリー
2 物質はどう認識されるか――名詞の考察から
3 空間はどう認識されるか――前置詞の考察から
4 時間はどう認識されるか@――「時制」と「相」の考察から
5 時間はどう認識されるかA――クリントンの不倫疑惑から
6 因果はどう認識されるか@――「力のダイナミクス」の考察から
7 因果はどう認識されるかA――「水洗トイレ」と「トロッコ問題」から

第五章 メタファーがいっぱい!――ヒトの思考の仕組を解く
1 メタファーのメタファー――思考とはメタファーを理解すること
2 「興ざめ説」と「救世主説」
3 すべては概念メタファーから――レイコフの相対主義
4 メタファー根底の抽象的思考――文学のことばから科学のことばまで
5 アナロジー的思考

第六章 名前をめぐる謎――命名にかかわる人間性
1 ことばの意味はどこにあるのか?
2 新語はどのようにつくられるのか?
3 人はなぜ名前をつけるのか?
4 なぜ名前に流行があるのか?

注釈

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:岡田 清鷹
UP:20100705  REV:
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