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『思考する言語(上)――「ことばの意味」から人間性に迫る』

Pinker, Steven 2007 The Stuff of Thought.
=20090330 幾島 幸子・桜内 篤子,日本放送出版協会,312p.

last update:20100706

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■Pinker, Steven 2007 The Stuff of Thought.
=20090330 幾島 幸子・桜内 篤子 『思考する言語(上)――「ことばの意味」から人間性に迫る』,日本放送出版協会,312p ISBN-10:4140911301 ISBN-13:978-4140911303 \1218 [amazon][kinokuniya] ※

■内容

◇出版社/著者からの内容紹介
生得的言語の核心。
ピンカー言語論の新展開!
認知のクセを解き明かす。
それは「所有」「移動」「目的」などの概念で、言語に組み込まれ、単語の「意味」や、単語と構文の結びつきを規定し、また、これらの概念を柔軟に組み合わせて人は思考する。
give,put,take などのベーシックな動詞の概念を手がかりに、文法を知らない幼児が複雑な動詞構文をどのように習得し、人の心がことばの意味をどのように表象するのかを明らかにする。
極端な生得説や語用論、言語決定論を実証的に退け、思考と言語のダイナミックな関係を解き明かす。

◇内容(「BOOK」データベースより)
人は思考の基本となる概念を生得的にもつ。それは「所有」「移動」「目的」などの概念で、言語に組み込まれ、単語の「意味」や、単語と構文の結びつきを規定し、また、これらの概念を柔軟に組み合わせて人は思考する。give、put、takeなどのベーシックな動詞の概念を手がかりに、文法を知らない幼児が複雑な動詞構文をどのように習得し、人の心がことばの意味をどう表象するのかを明らかにする。極端な生得説や語用論、言語決定論を実証的に退け、思考と言語のダイナミックな関係を解き明かす。

◇著者について
[著者]
スティーブン・ピンカー(Steven Pinker)
現在、ハーバード大学心理学研究室教授。視覚認知と幼児の言語獲得についての研究により、米国心理学会から「Distinguished Early Career Award」、および、「McCandless Young Development Psychologist Award」受賞。2004年にタイム誌の「世界でもっとも影響力のある100人」のひとりに選ばれた。
主な著書に『言語を生みだす本能』、『心の仕組み』、『人間の本性を考える』(以上すべてNHKブックス)など。
[訳者]
幾島幸子(いくしま・さちこ)
早稲田大学政経学部卒業。翻訳家。主な訳書に『マルチチュード』(ネグリ=ハート/NHKブックス)など。
桜内篤子(さくらうち・あつこ)
ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)卒業。翻訳家。

■目次

はじめに
第一章 ことばは世界をどう捉えるか――五つのトピックから
1 ことばと思考のかかわり
2 ことばと現実のかかわり
3 ことばと社会のかかわり
4 ことばと感情のかかわり
5 ことばと人間関係のかかわり

第二章 動詞構文から見える人間本性――概念意味論のダイナミズム
1 動詞と構文の複雑な関係
2 幼児はいかに所格構文を習得するのか
3 地と図の反転――認知の柔軟性
4 動きと変化についての思考――動詞の分類から
5 移動と所有についての思考――与格構文の考察から
6 行動と意図についての思考――使役構文の考察から
7 〈思考の言語〉の構成要素

第三章 こころは「意味」をどう表象するか――三つの理論の検証から
1 五万個の生得的概念?――極端な生得主義
2 「動詞の意味」は分解できる――極端な生得主義への反論
3 ことばの意味など存在しない?――ラディカル語用論
4 多義語にはルールがある――ラディカル語用論への反論
5 ことばとは思考そのもの?言語決定論と新ウォーフ主義
6 文化・環境の重要性――新ウォーフ主義への反論

注釈

■引用

■書評・紹介

■言及



*作成:岡田 清鷹
UP:20100706  REV:
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